日記 - 詳細表示 - 猫次郎のなんたらかんたら書き放題

単位労働コストと生産性という考えがある。ドイツ証券の武者氏が日本株の割安性とその上昇の根拠によく使用する指標であるし、この２０年で上がりすぎていた単位労働コストが、リストラ、海外生産、円高、非正規雇用の拡大の４点セットによって劇的に低下して、後はトップラインさえ上がれば（売り上げが上がればということだ）企業利益は膨大な拡大となって、株価を押し上げるのは必至であるという見立てである。僕もこれには異論がない。周辺を見てみれば、リーマンの賃金は実に悲惨なほど低いから、これで家族を養ったり、子供を大学に入れたり、うまい飯や酒を楽しんだり、広い家に住んだり、旅行に行ったりと豊かな暮らしを出来るとは到底思えない水準である。なんと非正規雇用の年収は２００万を切り、それが労働者全体の４割近いというのだから、オメーラよく革命起こさんで通勤してるな？と呆れてしまう。我慢強いと言えば言えなくともないが、会社になめられて働かされて良いとこだけ取られて、あとはボロボロガタガタにされて、お涙のようなケチな退職金（たった２０００－３０００万らしいが）貰ってどこに人生の意味があるんだろう？と全く理解できない。狂気の沙汰である。そういえば秋葉で無差別殺人事件があったけれど、事件そのものは悲惨だが、あのような若者を生んでしまう、社会と労働の仕組みは全く改善していないようだし、彼が狂っているのか現実が狂っているのかどちらなのかと疑問が起きる。ただし、僕は倫理を語らない。倫理は愚劣な集団主義を生み、やがて一人歩きして専制に繋がる歴史を見ても、ダメな政府は倒しがほうがマシであると思うが、個人が武装できない日本ではそれも不可能な現実だ。秘密保護法が可決されたから、こういう反政府的な事を書くだけで逮捕拘束されることも有りえるのかもしれない。言論の自由はどこに消えたのか？秘密保護法は明らかに憲法違反だから賛成してた議員は全員逮捕するべきだろう。阿部チャン、オメーアホか？アホならアホで金融緩和だけしてろ、あとは余計なことすんなと言いたいね。まともな政策を言ってたのは共産党と社民党だけだったから共産党に入れたが落選してしまった。選挙制度にも問題があるんだろうが、野党はしっかりせいや。

　さて話がずれた。月足グラフの話が出たので、昨日の午後は久しぶりに３０年グラフを１枚書いてみた。８５８９　アプラスである。写真の通り１９８９年９月に１６２０円で大天井をつけてからは下げ続け２００８年１０月リーマンの時に２７円の上場来安値を叩いて底練りを４年ほどこなして明確な兆し陽線を２０１２年１２月につけて上げ波動に入ったところである。天井で１０００株買った人は１６２万が４万４０００円になってしまい１５８万ほどの大損となったわけである。長期投資は報われるというのは幻想というか大嘘なのは明らかで、ヤバければ損切る以外対処は無いということだ。長期投資で勝てた人は天井付近だろうが戻り高値だろうが空売りの長っパリしていた人だけだったということになる。つまり林さんである。２００２年１１月にも５１円の安値をつけてその後２００６年１月７８０円までの戻り高値があったから、低位の変動率のきわめて高いやんちゃな銘柄の一つである。もう片方のグラフは同業の８５８５オリコで不正融資で現在新聞ネタのアイドルだがまあ材料はどうでも宜しい。両方ともほとんど同じような周期で同じような値動きを同じような価格帯でうねりながら変化しているのが遠目でもわかると思う。どちらが好きか（会社の業務とかイメージではなくて場帳からの値動きのリズムの癖の好き嫌いである）好きなほうを選べば良いし、同時に２つつけると特徴が理解できる。場帳からの値動きの特徴、月足からの値動きとうねりの周期の特徴、出来るなら終値の折れ線からの特徴と鞘の変動と３つの資料で性格を感じとるのが基本の資料と準備である。値動きのリズムの癖というのが体感できるまでおそらくアマチュアなら３年やそこらは毎日かかさず場帳を書き続けないと何が好きかさえわからないというのが悲しい現実なのだ。２００人ほどを塾で教えてわかった。ほとんどができないのだ。それも大卒ばかりが多かった。東大も一期も医大も６大学もゴロゴロ秀才がいるのに何で出来ないのか？忙しくて手を抜くからに他ならない。手抜きでわかるほど相場は甘くないのが理解できないで大損して一人また一人と消えて行く。家を一軒飛ばしたような損が出た人もいたのだ。それぐらいサル以下、つまりアメーバ状態の人ばかりだから書く以外にわからんぞーとくどい話ばかりで嫌になる。ほんとにひどいのだからしかたない。馬鹿の程度というのはそういう無限のひどさがあるのだ。相場師の頭の良さというのは記憶の要素は一つもない。動きの感じの感覚的な受け止めなのだ。あーちゃぶついてんなとか　おおコツンかなとか　ズルッときたかとか、具体的な動きの感じをつかむことである。

来年４月から消費税を上げるから、お金の無い人は生活が更に厳しくなる。消費税は逆進性が高いので貧乏人いびりの典型だが、今回は食品の低率減税もないのだからお金が足りない人が大量に発生する。貯金ゼロの世帯は３割あるらしいから彼らが自殺しない限り必ずお客さんとなる。かれらは銀行からは金が借りられない人が多いだろうから、サラ金、街金から借りる以外に選択肢はないだろう。貧窮ビジネス大流行りの年になるのは確実だ。だって賃金はほとんど上がらないだろう。つまり消費者金融とかその他金融とかのトップラインは嫌でも上がる。一方調達コストは日銀の追加緩和でほとんど上がらない。だから劇的に業績が変化する可能性がある有力業種といえるだろう。事実、８５８９は１２年８月４４円が今年の５月は２８３円まであった。変動率で６．４３倍の大化けであった。ひとまず一段上げ完了で押し目形成で上げ待ちの状態だ。変動の周期は８ヶ月、現在天井からちょうど８ヶ月経過して１１、１２月と星を連続で引いた月足となっている。結論から言うと、これは上がりそうなグラフであると主観的に思う。形の良いモノとはこういうものという一例である。どうなるかは無論時間が決めることだが、１年で７００－８００円になるのは当たり前じゃないのと個人的には感じている。株価はお里帰りをする現象的な習性があるから、前回の高値をトライする局面が緩和をしている限りは起こりえると思うのだ。こういうのを作戦というが、個人の考えとグラフの型から感じる感覚的な印象だから論理的な根拠は全くない。そもそも資本主義も通貨も相場もすべて幻想であるという持論だし、この幻想は有効な（市場価値として交換が可能な）購買力を現在の所は持っているから僕がメルセデスを買えるだろうと思う。札ビラ見せれば何台でもヤナセが持ってくる。父ー子ー精霊というキリスト教の三位一体と資本ー利潤ー幻想は相似形である。これに気がついている相場師はあまりいないだろう。バーナンキは多分気がついたんだと思う。消費税が上がると僕は３％で３０万の増税を負担するが、サラ金の株で

１１００万取れれば１０７０万のおつりが来る。だから増税すればするほど金持ちが儲かる。こういうことをなぜ新聞はかかないのか。貧乏な人は金儲けの仕組みを知らないし、知っていても対応が出来ないという不公平な現実に常に直面しているからおそらく貧乏なのだろう。こういう事実を書いているのは赤旗だけだろう。僕は赤だから政治的には消費税増税反対だが採算的には賛成だ。でもどっちに転んでも多分儲けるだろうと思う。

　この３０年グラフを書くのに約４．５時間かかった。資料はヤフーファイナンスからだ。仮にプロ相場師の１ヶ月の生活費を１００万円としよう。一日で３枚はきついが書けると思う。すると３０日なら９０枚書けるから１枚約１万円の直接コストということになる。一方、現在１５０円ぐらいのものが１年で７００円に化けて、変動値幅５５０円の半分取れたとしよう。大体４０－５０枚買うことが多いから４０枚として２７５×４０００００で１１００万の利食いになる。単位労働コスト１万に対してトップラインは１１００万だと生産性は１１００倍の効率である。何一つ生産してはいないが通貨が増えればGDPは上がるのだ。劇的に効率が良い。猫次郎が上場していたら僕は絶対に買う。（笑）つまり原価が１１００倍になる。マフィアが麻薬でも売ればこんな感じかな？こういう商売は他にまず無い。無論、４０枚６００万程度の資金があって、押し目を買って高値を売る操作の技量があっての可能な話としてだが、プロは資金は普通億単位であるし、技量はべつに最も容易な片バリの押し目買いなんだからアホでも眼を瞑って出来るレベルの操作だと個人的には思う。それが出来無いようなプロでは資金が元々あるはずがない。だから取ったも同じで仕込めば後はねーちゃんのケツさわって遊んでいるだけだ。みんなが眠たい顔して下らん会議か通勤している間こっちは昼寝かデートかエッチか温泉なんだ。変動感覚の受けとめにどっちが有利かは言うまでもない。ただし億全部を一つの銘柄に突っ込むことは無論しない。３０－４０銘柄に分散する。４０－５０枚というルールを必ず守るのだ。３０－４０のうち今年仮に５つ当たれば５５００万だ。１０個なら億になる。コストが１２００万ならいくら余るかな。税金払っても数千万残る。残った分が来年の増玉になる。増加の絶対額を消費ではいくら気張っても消せない。それが幻想の結果だ。黒田の緩和政策を現実のキャッシュにするには資本と技量と資料と感覚とが必要なのである。どれかが欠けてもメリットは享受できない。自分になにが不足するかからしか対応法は無いだろう。

銘柄のどれがどんな順番で人気がまわるかなど神様だってわかりっこないしわかる必要さえない。やがて来る波を待つ。いくつかは必ずくるから資金が倍加するのだ。ところがこの神様でもわからない事をアマチュアは馬鹿なので予想することに努力することが相場だと本気で思ってる。笑うしかないだろう。これを当て物と行って笑いのネタにしてプロは酒を飲む。資金は必ず分散する。時間と銘柄と分割によって分散する。だって個別は潰れるかもしれないからだ。潰れても６００万ならメルセデスの修理代かと思えばどうということもない。（潰れないほうが無論良いが、、）いくつか潰れても生活に支障など全く起きないのである。キャバクラ数回行くか、銀座のクラブに通えばこれぐらいかかるからマーいいかという感じだ。函南は遠くて通えないから行ったつもり（笑）、だからマダムが豪勢にオーパスワン開けても笑っている。安売り店でも４万するワインだが誤差の範囲なのだ。もともと僕は一滴の酒も飲めないのである。５００円の林檎ジュースを隣で飲んで実に安上がりな男である。金を稼ぐ動機が実際はもうないのだが、する事が他にないのでしかたなく相場をやっている。他にこれ以上おもろいものがないんだな。人間社会の愚かさと混沌が全て凝縮されたのがこのギャングルだからだ。このように相場というか社会というか資本主義の仕組み（金儲けの仕組み）というのは金持ちに絶対有利に出来ているのだ。自由とはそういうものだ。世の中は不公平に出来ているから、金持ちはこの不公平を自分にいかに有利な状態で使うかを考えるのである。金が金持ちの所にいつも行きたがるというのは必然なのである。資金がある、リスクを取れる、時間がある、蓄積した資料と技能と感覚がある。アマチュアはそういう奴と相場でハンデゼロで戦うという自覚がないから９９．９％の確率で負けてしまう。僕に直接負けるというよりは時間と自分の状況と心理で最初の金と時間の無い時間帯に参加した瞬間から必ず負け戦をしないわけにはいかなくなるということだ。金持ち喧嘩しないという流儀でやればこちらは時間をいくら待っても相場では死なないから、相手は焦れて投げるか踏むということが起きてしまう。金と時間がないと寝技になれば１００％無い人が負けるという世界なのである。だからプロの売買がゆっくりするのは当然の勝ちパターンとなってしまうのだ。だから相場で勝ち残るためにバカラ氏が退路を断って相場だけに専念したのは正解だったということになる。資料と感覚と基礎の技術の習得を優先したほうが目先の仕事の収入よりも相場師にとっては比較にならないほど必要条件であったということが彼独特の動物的勘でわかったということである。頭が良いというのはそういう事だが、世間では狂人かアホにしか見えないし、それが気になるようでは全く才能以前の問題で落第である。

　どうだろう。ネタバレさせたんだから、日本語が読めて、少し想像力があって普通の常識がある人なら即座に相場なんてやめちゃうことが正解なのだ。それでも相場をする人は自分は狂人という自覚を持つ事が最低限必要である。相場師を狂人からほんの一歩だけ引き止めてくれるもの、それは絶対的な禁欲か奢侈のいずれかだろう。僕がドルーズを読む、ニーチェを読む、バタイユを読む意味はそういうことなのだ。禁欲する相場師って自己矛盾だろ？相場師は人一倍欲深いから相場をするんだから、、。相場師とは資本主義の呪われた部分なのである。