村上春樹の書き下ろしが載るというので文春を2か月連続で買った。毎年ノーベル文学賞候補になるもののいつも外れる。それでも小説はあまり期待できないが、翻訳はまじめだし、彼はマラソンやトライアスロンで体を鍛えて朝に仕事をするというまじめ人間だから、その姿勢は見ならうべきものがあるだろう。だから一応新刊は全部読むが、いつもあまり面白くない。1Q84なんて最低だと思うが売れた。まあ売れるだけましなのかもしれないが予定通りという感じで、数が売れれば賞がとれるということにはなるまいと僕は踏んでいるし、多分今後の受賞もないだろう。今年はアイリスマンローが受賞した。”イラクサ”が新潮から出ているが、4年ほど前に読んだ。アメリカの女流作家でも、しっとりとした素敵な文体(といっても翻訳物だが)である。
文春記事に”アベノミクスは有効だったか?”という討論会が載っていた。斜めに読んだが、批判的な人は全国的に調査しても景気が良い、売れているという声は時計屋のみだったと書いていた。以前少し時計を仕事で扱った時代があったので、昔は高級時計とか趣味の時計とかに多少興味があったので、ホーそんなものかと思う。今はどうでもよくて電池の時計を使っている。4台ほど現在使っている時計を見てみると、右からだんだん精度が左にいくに従って落ちて行く。右はクオーツだから正確無比で時刻以外にも気圧、高度、方向がはかれるから実用的に登山やハイキングに使っている。9割がこれを使っている時間配分というところか。お値段は右が一番安く、WEBなら2万円以下でいくらでも売っている。次は標準的な現在の百貨店の売れ線の時計でiwcポルトギーゼという自動巻クロノグラフで、ROLEXなんて恥ずかしくてできないよというおしゃれなタイプの大人に人気がある。80万くらいと誰にでも買いやすい値段だと思う。もう10年以上前に買ったが、壊れないしちゃんと動く。次の金時計はジャガールクルトというWフェイスの時計で12時間計と裏返すと24時間計に変わる時計で18金の実に重い時計である。ブレスレットも18金だとアメリカの税関で必ず足止めになるのをご存知かな?お値段は400万ぐらいだったと記憶しているが手巻きである。昔から車もジャガーが好きで(というかマダムがジャガー好きの困った女なのである)かれこれW6中心に12気筒を4台、6発を2台載っていたのでそのころはこれを使っていた。重いし肩が凝るし目立つので中国、アジアの旅行には最適で、これをしているとどこでも優遇されてすぐに席が取れる。順番待ちで100人ぐらい並んでいる所(レストランとかスパとタクシーとか)でもこれをひらひらしてドルが元を数枚かざせばオッケーである。お金の力は強い!中国は特にそうで上海の小龍包の名店で並んでいたら、ウエイターが近寄って来て特別室に案内された。こちらからなんのリクエストもしていないのにである。理由はマダムの身なりが高そうだった、この時計をしていたということだろう。有る意味目立つからリスクもあるのかもしれない。その左は売っていない時計であるから持っているのが不思議だが、実はロンドンのサザビーズの競売で落としているので値段は忘れたことにするが、左の3台を合計した数倍だったと思う。手巻きで実にエレガントなバシェロンの古いモデルだが動くには動く。一日10分ぐらいは温度で遅れたり進んだりするからキャリパーが不安定な時代に作られている。現在のバシェロンにオーバーホールを3年に一度出すが、往復で3ヶ月かかるし、メルセデスの車検より高い。だからピカピカであるが実用には難しいと思う。時計の価値はなんだろうと思うが、実用性が一番高いものが一番安い値段で流通している。安いから多分誰も欲しがらない。安いという値段は幻想がないからだろう。趣味的な商品とは幻想で成り立っている世界だから、幻想を換起するストーリーを必要としているという点で小説に似ている。正確である必要は無いし、真実を描く必要も無いという点でも相場の値付けに似ているとも言える。ケインズの美人投票の理論でもないが、みんなが投票すると思われる美人に投票するという点が値段をつり上げるコツなのかもしれない。このみんなとは株の場合は金の有るみんなということで我々庶民は大抵入らない。機関投資家でありファンドであり金があまっている人たちのことであるという事を大抵の庶民は忘れて議論をするから内田樹みたいなトンマな経済的な結論になるんだろう。意見としてあるいは論理として整合するけれども実際の金にはならないのである。別にそれでも無論宜しいと思う。金にならない価値というのは実に大切だという意見はごもっともであるから、武者と内田が噛み合うはずは永遠にないし、噛み合う必要も無いし、噛み合っても何も変わらない。
相場でもそうだが、人気というものは理屈のようには動きはしないのである。なんで?というような意外なものが動くのが現実であると相場師は知っている。昨日は大発会の朝なりで6枚試しに買っていたFDKが上がって25万利食いした。1日に40%も上がるのをどんな理屈で説明するのか?お年玉を頂いた気分だ。指数が下がってもて低位株は暴騰するものが増えている。金の世界というのは無限の幻想で成立しているのだから、その幻想に大きな風を吹き込むのが中央銀行の使命であるとどうやら黒田は気がついたということなのだ。その意味でアベノミクスで時計屋が売れているという事実(僕は2万で安いのをアマゾンで買っただけだが)は幻想が有効に作用しているという証拠のような気もする。みなさん景気づけに高い時計を買いましょう!(笑)
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