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猫次郎のなんたらかんたら書き放題
お山の上から鴨を食うノマドライフは極楽ね

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「見る」という本質

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定年後   楠木 新 著  
なんでリーマンが相場で成功しないのかよく理解できる本だね。(爆)

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今度は「黄玉」が着いた。滝口の葡萄は旨い!!

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金の靴を買った。どれもなんか変は靴ばかりだ。
鰐100万円、金17280円、赤1100円(中古)と価格でクラスター分析をしても相場師には全く無意味だろうと思う。


  詩的観察力をもつ人間の前に開けるビジョンは、時として、いわば現実の凶相とでも呼ぶべき邪悪な姿をしていたりする。正気を保ちたいなら見ないほうがいい、この世の危険な暗黒面だ。たとえば『野性の探偵たち』の第一部で、ガルシア=マデーロが、リマとベラーノが探してる謎の詩人について尋ねると、相手のサン エピフォニアは、「ああセサレア テナヘーロは恐怖だ」と答える。これはセサレアがその詩と人生を介してメキシコ北部で直に接している現象が驚嘆すべきものであることを意味しているが、このイメージがやがて『2666』のサンタテレサに拡大していく。
 あるとき能動的に「見る」ようになる人間はまだ幸せだ。この世には、信じがたい暴力や非現実的な災厄をひたすら見せられ続けている人々もいる。ボラーニョは「見る詩人」として、そうした「すでに見えてしまっている人々」に限りない共感を寄せている。たとえば同性愛者や娼婦。「目玉のシルバ」の同名の主人公は、カメラという、まさに己の見る行為を代替する道具を用いてなんとか暴力的な現実と距離を保つことに成功してきたが、皮肉なことに、その道具自体は、最後には生の悲劇的な一面を彼に開示する。「売女の人殺し」の語り手であるイカレた娼婦は、誘惑してきた若者を相手に監禁の実況中継のような真似をする。そして、本来なら一方的に見る主体であったはずの男が、彼女がこれまで見てきた被虐の世界を味わうことになるのだ。女の語りには奇怪な表現が溢れているが、通常の生活では見えない世界(狂った娼婦の妄想)を言語化しているという意味で、これはある種の前衛詩として読むこともできるかもしれない。さらに、「ラロ クーラの予見」の語り手に至っては、本来ものを見ず、知覚もないはずの胎児のころに、ポルノ女優であった母の膣内に侵入してきた相手男優のペニスを見てしまっている。

  松本健二  「売女の人殺し」解説より転載


 「定年後」という新書を買った。50歳からの生き方、終わり方という副題で、そもそもサラリーマンの定年後の生活全般についてにリアルをリーマン目線からチマチマ書いている。60歳で定年になって、雇用延長で65歳まで働いて、健康寿命が70歳で(男子)その後十年人の厄介になってだいたい80歳で死亡するという平均値をもとに、60歳からの8万時間の自由時間をどう生きるかという事を書いている本だ。
 僕の周囲でも定年で再雇用した人、しない人と様々だし、すでに定年前に鬼籍に入った人も1割ぐらいはいると思う。統計値では、男子は90歳ぐらいまで介護の必要がなく自立して生活できる人の割合はたったの9%だから、70歳をすぎると櫛の葉が欠けるように病気になって次々に死んで行く。理想は誰でもピンピンコロリと生きて死んだら幸福だろうが、なかなかそうは問屋が卸さないという事なんだろう。
僕は40歳定年だったのでもう既に22年も暇を潰して生きてきたが、リスクを取って戦うという基本姿勢だったからここまで生き延びたんだろうと思う。戸板一枚下は地獄というのは、会社経営をしていた時と同じだが、一人でする事と組織ですることの違いが相場師と社長業の決定差だろうかと思う。
 無駄な事はしないほうが良いというのが相場の仕事なのだが、それがわかるまでに死んでいく人が多いのだろう。日本人はこまめによく働く蟻人間が9割ぐらいだが、僕はキリギリスでなるべく遊んで働かないという特性を生かす仕事を選んだほうだろうと思う。相場というのはタイミングの芸事だから、「合う合わん」で行って来い1000倍ぐらい結果が変わる。だから合うまでじっと忍耐できる能力が必要でこれが実にかったるいのだね、勤労的な人にとれば。ついつい全てが早くなるんだねえ。

 そもそも人生で一番金がいる時間というのは、子供が成人するまでの10年ぐらいだろう。家を建てたり、学校に行かせたりと自分以外の事に金がたくさんいるから、その時期に金がないと家族全体がなんか悲しい気持ちになる。その時期をすぎたら自分だけ、あるいは夫婦だけなら金なんてほとんどかからない。すでに大半の物(家、車、別荘、貴金属とか財産性の物=株、不動産、債券、金など)は持っているからだ。経済的に成功した人はあとは消費するだけのお気楽人生という事になる。
還暦を過ぎて、経済的に一応成功して悠々自適になった人はする事がないので、キリギリスのように遊んで暮らすが、それだけだと張り合いがないから適当に博打を張る。5億あったら半分の3億は張って負けてゼロになっても残りでなんとか生活できる。勝ったら10億だが無論通常の生活では使い切れないから意味もない。この意味もないことを淡々とするかどうかは人生に趣味性があるかないかということだろう。
「買いは引っ張る、売りは更に忘れる」ぐらいでないと軽々と億は取れないなあと腕がないので思うのだ。相場とはその人の腕なりということだと思うから、買ったら忘れるぐらいのおおらかさが必要だろう。そのためには無駄なる浪費家になることだ。習慣に勝る芸は無いと思う。

 僕は50歳から料理を中心に家事を覚えた。あまり上手ではないが、分けとく山の野口さんの本で習って一応なんでも一人で出来るようになった。だから健康なら一人暮らしも可能になったのはすごく便利だ。都会と比べて田舎はお金の用途がすごく狭い。金があっても出来ないことが多いのだ。だから金がない人は、都会より田舎のほうが暮らしやすいだろうとも思う。都会にいた時は1ヶ月100万円小遣いがあってもすぐに綺麗に使い切れたが、田舎では無理である。だからといって、今また都会に行ってそういう暮らしをしたいとも別段思わない。興味と関心の対象が年齢とともに大きく変化したのだろうと思うから、無駄で疲れる動きはしたくないのだ。自由な時間がすごく増えて、たくさんの本を読むようになった。
テレビなんて1週間で3時間も見ないと思うぐらいどうでも良い。映画も1年に2本見るか見ないかという感じで、本ばかり読んでいる。だから藤沢にある蔦屋の湘南T-SITEに月に数回は行く。5万−10万ぐらいは買うと思うが、酒を飲めないので安い趣味だ。月に新刊、古本で50−100册ぐらいは買うし、図書館でも10冊以上は借りる。半年ぐらいすると本の山が出来るからブックオフに売りに行く。それですっきりするとまた買うの反復だ。この2年で枝豆を茹でるのが上達した。200回目ぐらいから抜群に上手くなったと思う。なんでも練習するにはそれぐらいの反復がないと無意味だと思う。相場も同じだろう。

裕福な老後の快適さ

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ジャコメッティー展

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ブルーボトル珈琲本店

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合羽橋道具街 ニイミのコック像

12日から17日まで東京見物など5泊6日でけっこうしっかりと古巣を歩いた。1日15000歩 12キロぐらいをスイカを買ってメルセデスはホテルのパーキングに入れて傘を持ちながらしこしこ歩いた夏休みということになった。歩きすぎて足が痛い。スニーカーで歩くが結構膝や足首にくるね。40キロ以上も数日間で歩いたことになるから、下手な登山よりカロリー消費があるかもしれない。地下鉄とJRの組み合わせというのは歩行距離が嫌でも伸びるから健康的には車より断然良いのだろう。田舎、特に熱海のような坂が多い田舎はすべて車の移動が前提なので健康的とは言いがたい。たまには上京して歩く方が良いかねとも思う。
 それにしても15日以上も毎日雨が降る8月の夏休みというのは40年ぶりという事だから、ビールとかアイスクリームとかプールとか観光レジャー産業は手痛い打撃を後半は被ったことだろうと思う。お盆を挟んだ週が雨、雨、雨では盛り上がりにかけたことだろう。都内も曇りや雨の日ばかりだったから気温は26度ぐらいで上がらないが、湿度が高くムシムシして不快な日が多かったように思う。六本木の国立西洋美術館でジャコメティー展を見たり、森美術館でアジア サンシャワー展、日比谷の三菱1号館でミケランジェロ、ダビンチ展を回遊して見てきた。しばらくぶりの展覧会だった。
 その他では蔦屋書店や三省堂、神保町の古本屋街、ブックオフなど昔の古巣で本をたくさん買った。都合
38册ほど新刊、古本などをゲットしたからきっと金額的には宿泊費、飲食費の次に本代を払ったと思うが、いくら使ったか記憶にない。2000円平均なら7万、3000円なら10万という所だが、新書はみんなカードだから現金の減りかたを見てもわからない。来月カードの請求書がきたらきっとわかるだろう。多分50−60万はくるんじゃないか?という感触で、これが僕の夏休みの消費した小遣いということだろう。

 本以外ではマダムに高級なベレー帽を新国立のミュージアムショップで買った。僕の個人的なお土産は、鎌倉の靴屋でど派手なゴールドカラーのパトリックのスニーカーを買った。ちょうどサイズが合うのが1足だけ残っていた!17200円也!!セールで3割引きだったから買いでしょ?最近は外出時には18金のブレスレットのついたレベルソの金時計が多いので、やはり金の靴が良いかねえ?と思ったのだが、家族は孫以外一緒に歩きたがらない。ハウエルの白い麻の半袖シャツ、SLOWGUNの古着のストライプの綿パンツ、オークリーのスポーツグラス、ボルサリーノのストロウハット、ルクルト金時計、パトリックの金の靴、それにメルセデスのCL550AMGとまあトータル2000万と成金プンプンでダサい!!こんだけ徹底して成金臭いと誰もあまり近寄りたいと思わないので交通事故とか起きにくい。レストランでもカフェでもなるべく奥の目立たない静かな席に案内されるという効果もある。これ結構心地よいんだねえ、慣れると。

 大金なんて残して死んでも良い事は無いと思うから、浪費をどんどんして周囲を喜ばせて死んだほうが相場師冥利に尽きるだろうとも思うんだ。産業構造の高度化には是非とも奢侈品の消費が重大な要素なのだから、市場から借りた泡銭は死ぬまでに浪費で返す覚悟が大事なんじゃないのかねえと思うのだが、不思議なのだが浪費すると金はまた返ってくるんだねえ。循環する性質があるんだろうと思う。

マリオ ガルパス リョサの「世界最終戦争」を蔦屋で買ったのだが、ラテンアメリカ文学にどっぷりとつかる秋になりそうな感じがする。ボラーニョも実に読み応えがあるし、僕は年を取れば取るほど裕福になってすごくよかったなあとつくづく感じるんだよねえ。そうそう立派なシャインマスカットという高級葡萄を頂戴した。千疋屋では1房8000円−30000円である。でもすごく甘くて美味しいねえ。ありがとうざいます。岡山の葡萄は酸味が無くて甘いんですねえ!!ここが伊豆や甲州と土が異なる所なのだろうと思います。
きっと僕が裕福になれなかったら知り合いになることもきっとなかった人がたくさんいるのだろうし、こういう葡萄を食べることも無かったんだろうと思うから、老婆心ながら若い人ほどやりたい事は元気なうちにやるのが良いと思うな。悔いが残らないようにね、、。

灼熱!東京ツアー

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切削麺 定食  1050円   新大久保 山西亭

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およそなんでもある飲食店  GINZA6

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GINZA6  アトリウム

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クアトロフォルマッジョ  武蔵小山   1.5時間待ち


 メルセデスの外気温計が昨日の午後1時に41度を記録した。無論買ってからの最高温度で、場所は東京都の築地場内のヒナタの駐車場だ。数日前に火事になった井上というラーメン屋の奥だが、13時になるとほぼ場内は店がすべて閉まる。閉店ギリギリで場外の3店舗を駆け足で廻る。
顎落とし(芥子明太子)2500円  250グラム  冷凍
超辛口  塩シェケ  1000円  3切れ
鮨はね  おにぎり用の高級海苔(銀座久兵衛がカウンターのみで使用している海苔)  50枚    2850円

 トランクに冷蔵用の発砲スチロールを僕は入れているので5−6時間なら冷凍品や冷蔵品を買って持ち帰る。コンビニで氷を売っているし、気が利く店なら保冷剤をくれるので東京ぐらいなら冷蔵品も冷凍品も躊躇なく買うが、昨日は異常な高温だった。ヒナタに1時間止めたら熱くてハンドルが触れないほどだった。
 お昼は GQの推薦する山西省の切削麺の店に行った。すごい大盛りだが客の8割が中国人というネイティブな店が新大久保の明治通り沿いの地下にある。競争が激しいのか、ランチセットは600円の戦いという感じだったが、僕は1200円の冷製切削麺を頂く。これがすごい量で3割ほど残した。味は良いが多すぎるという感じ。

 さて買うものを買ったので、今度はお上りさんコースの頂点、銀座6に行く。パーキングは地下3、4階で、以前の松坂屋と異なって建物の地下3−4階がパーキングにパレットになっている。1時間600円で、3000円買い物すると1時間無料になる。入り口でナンバーの記録していて事前精算でナンバー認識でバーが開くシステムだから、このナンバーが何時間止めて何をいくら買った、どこで買ったのかはすぐにビッグデータになるシステムを組んでいる。待たずにすぐに入れたので車の客は少ないのだろう。伊勢丹の1/10という感じ。5300ミリまでのフルサイズに対応している。ベントレーフライングスパーでもギリ パレットに入るはず。
 松坂屋は百貨店を諦めて十貨店に変えたということで、選りすぐりのトップブランド、ハイブランドに絞り込んでる。普通の商品は無いというほど、質が高いトレンド品で全館埋めるという感じ。

 ワインならエノテカを入れているが、オーパスワンなら3種5万前後、シャトーラファイエットなら20万前後という感じで揃えていた。本屋は蔦屋だが、アートと写真集などに特価していて文学は最新刊以外はゼロに近い。各階にカフェを配置していて、滞在時間を稼ぐ工夫がされていて、美人のおしゃれな女子が多いなあと感じた。東京では初出店というパン屋でバケットを買ったが、なかなかイケル。3時間ほどお茶をしながら冷やかしに見て回るが、服はほぼ秋冬物で熱くてとても見る気にもなれなかった。込んでいたのはソフトクリーム屋のような所だけ。

 夕飯は全員あまりおなかが空いていなかったので、日本でナンバー2にランクされているピザ屋、武蔵小山の La Triplett(03-6451-3537) に席が取れた。石釜で焼くミラノピッツアの店だが、短角牛のステーキもうまい。午後11時頃まで遊んで、2時間で熱海まで一気に走った。
ほぼ10ヶ月ぐらいメルセデスを全く走らせていなかったのだが、久しぶりに5000回転ぐらいまで廻してみた感じでは実によく吹き上がるのでエンジンは絶好調な感じ。2月車検に出して以来初めて乗るにしては快調だった。今後もしばらく2台の交代乗りになるだろう。両方10万キロまで乗るとすると、あと6−7年は時間的にあるということになる。ロングをあまり乗らなくなったせいもあるし、大阪以西とか北海道とかに走らない限りは距離が伸びないのだねえ。10万走ったほうから落として次に何かに帰るつもりだが、候補はフライングスパーかギブリ、S8ぐらいかなあとも思う。
 金融株が弱いなあと思う。マイナス金利のせいなのだろうが、それにしても歴史的な低評価だねえ。2008年の業績を全体では超えているはずだが、株価は当時の1/3程度というのはどうしたんだろう?こつこつゆっくりと安値を拾うには好都合だとは感じるが、、。

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