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猫次郎のなんたらかんたら書き放題
お山の上から鴨を食うノマドライフは極楽ね

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「挑発されたい」人々

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GQの人生相談6月号

Q1 抽象的な質問なんですけど、漠然たる不安を感じています。これを打ち払うにはどうすればよいでしょうか。

「漠然たる不安」というのは、未来が見通せないということなんでしょうね、きっと。でも、未来はいつだって不透明ですよ。僕の知る限り、僕の生まれた1950年からあと63年間、先行きがクリアーに見通せたことなんか、一度もないですよ。
50年代の終わりは、いつ核戦争が起きて世界が滅びるかわからなかったし、60年代は世界中で革命闘争が展開していて、体制は全部崩れそうだったし、80年代はやけくそな蕩尽に浮かれていたし・・・、そしてそのつど「思いがけないこと」が起きて、時代ががらりと方向転換したのでした。
確かに原発事故処理も震災からの復興も遅れているし、首都圏直下型地震や南海トラフ地震がいつ来るかわからないし、解釈改憲で戦争に巻き込まれるリスクも高まっているし、国の赤字は積もる一方だし……。いろいろ不安のたねはあります。でも、この程度の国なら他にいくらもありますよ。だから、そんなに心配しなくても大丈夫です。
心配しているような「思いがけないこと」が来ないと言っているんじゃありません。それはやっぱり来るんです。そして、システムががたがたになる。これは避けようがない。でも、日本は他の国とくらべると「負けしろ」の厚さがだいぶ違いますから。地震が来ようが、国債が暴落しようが、年金制度が崩壊しようが、そのときはそのとき、国が破れても山河が残っている限りは大丈夫です。なんとかなります。
「負けしろ」が日本にはあります。
それは豊かな自然です。国土の68%が森林なんです。これほどの森林率の国は先進国にはノルウェー以外にありません。多様な植生があり、さまざまな動物が繁殖し、きれいな水があふれるように流れ、強い風がよどんだ大気を吹き払う。日本のこの自然環境には値札がつけられません。
経済の話をするとき、エコノミストはみんな「フロー」の話しかしません。でも、日本には「眼に見えないストック」があります。目の前にあるのでありがたみがわからないのですけれど、改めてそれを金を出して買おうとしたら1000兆円出しても買えないような資産です。それはまず自然資源です。飲料水がいくらでも湧き出ている。水のほとんどをマレーシアから輸入しているシンガポールから見たら羨ましくなるほどの資産です。
でも、日本人は自分たちがそんな豊かな資産を享受していることを知りません。
第二が銃による犯罪がほとんどないこと。アメリカは銃で年間3万人が死んでいます。一昨年、日本では銃による死者は年間4人でした。殺人発生件数もほぼ世界最低です。このレベルの治安を仮にアメリカやメキシコやブラジルで実現しようとしたら国が破産するほどの天文学的なコストを要するでしょう。
それだけの資産がとりあえずここにある。
その他に温泉もあるし、神社仏閣もあるし、伝統芸能もあるし、ご飯は美味しいし、接客サービスは世界一だし・・・、国民的な「ストック」はさまざまにあるわけです。
でも、経済成長論者の方たちはこのストックをゼロ査定しておいて、フローがないカネがないと騒いでいる。日本がほんとうは豊かな国であること、みんなでフェアにわかち合えば、ずいぶん愉快に暮らせることをひた隠しにしている。そして、経済成長しなかったらもすぐに国が滅びるというような煽りをしている。
だから、原発は再稼働するしかない、消費増税もするしかない、賃金も下げるしかない・・・と勝手なことを言っています。でも、彼らは日本には豊かな山河と文化的蓄積があることを故意に言い落とします。それをたいせつに使っていれば、別にシンガポールのような自転車操業をする必要なんかないということは決して言わない。水も食べ物もエネルギーもすべて金を出して買わないと生きてゆけない国と比べて「経済成長への熱意が足りない」と言うのははなから無理なんです。
麻雀で点棒が5万点ある人と、箱シタの人では打ち方が違うじゃないですか。箱シタは「後がない」から、ハイリスク・ハイリターンな打ち方をするしかない。点棒がざくざくある人はリスクは冒さないで、高い手も安手も自由自在に打ち回せる。「金持ち喧嘩せず」です。でも、だいたい金持ちが勝つんです。経済成長論者は「それがイヤだ」と言っているんです。もっとひりひりするようなバクチを打ちたい、と。そのためには「点棒」を一度全部失った方がいいと(無意識に)思っている。
だからこそ彼らは原発を稼働したがるんです。うまくすればもう一度事故が起きて、国が破れたとき「帰るべき山河」さえ失われるから。だからこそ移民を入れたがるんです。うまくすれば国内の治安が悪化して、暴力的な排外主義運動や民族対立が起きるから。だからこそカジノを作りたがる。うまくすれば勤勉な労働者たちが一攫千金を夢見て、眼を血走らせてバクチにのめりこみ家産を失ってホームレスになるから。
ほんとうにそうなることを経済成長論者は願っているんです。そうなれば日本の「負けしろ」はなくなり、彼らが夢見る「シンガポールみたいな国」になる他なくなりますから。
ですから、どうせ 「不安」を抱くとしたら、日本が向っているこのような未来について不安を抱く方がいいと思いますよ。

(内田 樹 の研究室より全文転載)
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また内田?と多分言われんじゃないかと思う。だって僕はファンだからしかたない。しかも今回は定期購読しているGQの人生相談である。この雑誌はアメリカ版GQの日本版で内容も本国とは全く異なる編集長 鈴木さんの個人雑誌という趣きがある。そうあの二玄社でNAVI,新潮社でENGINEを出してヒットを飛ばした元全共闘活動家、東大紛争で逮捕された凄腕編集長 鈴木正文さんの雑誌である。ここに鈴木サンは、内田樹と高橋源一郎という全く雑誌の趣旨とは異なるライターのページをあえて作ったので早速年間購読3年をしたのだ。見るべきページは3−4ページぐらいであとはパラパラ眺めてもどうでも良いような下らない記事しかない。まあ贅沢とはその程度のもんである。しかしベントレーとアストンとブルガリとカルテイエとエルメスが広告を出す男性雑誌はそうないから、それなりの評価をスポンサーがしているのは間違いない。広告効果があるとも思えないから編集長のファンに支払っていると思われる。内田さんも高橋さんも渋谷陽一のSIGHTの常連だが、このリベラル(左翼)のおっさんたちは小金持ちのくせに金持ちが嫌いという不思議な感性を持っている。彼らは成功した金持ちというよりは小金持ちなのだろうが、その金を消尽するための雑誌に贅沢の限りを尽くしたようなブルジョワーな生活を描いて「どうこんな程度のくだらなさだけど、してみたら?」という斜めの態度がイカガワシイのだ。イカガワシイというのはケナシコトバではない。イカガワシイというある種の付加価値のことである。
今回のお題は「若者の漠然として不安」についてお答えは「負けののりしろ」という事になる。
日本の暗い未来は確実であるけれども、まあ心配してもしかたがないからライトにだけはなるなよな、というような忠告であると思われる。まあ国際化はダメで、島国根性で「鎖国」しましょうねというわかりやすい保護主義政策を支持するのは、フランスのエマニュエル トッドと同じで、トッドは藤原書店から数冊よいのが出ているから、アンチリバタリアンにはお薦めだと思う。渋谷は雑誌で「リベラルは暗いから若者に人気ないの。暗い未来はダメでしょ?もっとロックンロールするリベラルにしない?」という転向をつい最近発言したのだが、内田さんは「無理!」と頑である。渋谷はきっとa.p.bankの矢沢永ちゃんなんか見て「止まらない」の若者のノリを見て「ライト」は熱いぜと反省したものと思われる。「これが流行のヤンキーか!」ときっと思ったろう。u-tubeを是非見て欲しい。なんで若者は熱狂するのだろうか?それはきっとロックンロールだからだろう。あの英語ではない英語風表現、メチャクチャ英語らしきものの記号性認識というシュミラクルの効果に気がついたと思われる。還暦を過ぎたオッサンが20−30代の若者に熱く語る、詠うという点において値打ちがあると思われる。
「アリガトウ、イクヨ、イクヨ、イクヨ」しか矢沢は言わない。それで十分なんだろう。彼らは「挑発されたい」人たちなのである。 僕は鈴木サンの斜め読みの贅沢は引力が多少はあるなあと体験的に思うから、そのための金は良いんじゃね?と思うのね。そうでもなけりゃ、アホらしくてやってられんなあと思うから。目的があれば少しはシラケたり籠ったりしていないで動くものでしょう?現実は考るだけでは1ミリも変化しないけれど、自分が動く事で世界が1ミリでも動くとそれはそれで面白くなってくるからねえ。我が家の孫娘は3歳になった。保育園で音楽がかかるとポージングをして踊り出す。身体が勝手に動くという動的な体質は母親に似ていると思われる。25年前の娘もまさにそうだった。子供の体質は母性の遺伝子が強いのだと思える。孫娘が成人になる頃には恐らく僕はいなくなっているだろう。それでも「動く」という体質は残るかな?と少し楽しみだ。

例外のシニフィアン

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日野啓三の「書く事と見る事」についてのテキストを過去に掲載した。彼は画家や芸術家にインタビューを何度もして、彼らが「実際にみているもの」が「一般人に通常見えているもの」と明白に異なるという仮説で論を進める。それは画家の見るという視覚的な受動性に、外界の物体の輪郭や形象以外にも付加されたり減衰されたりする何かがある。その何かが画家そのものであるという論旨だった。その何かとは過去からの人類の共通の記憶の遺産とか意識の表象するもの(シニフィアン)ではないのかという推論だった。
 同じものを見ていても受け止めかたというのは個人で実際には大きく異なる。簡単な例が、映画や小説でも個人で「善し悪し」とか「好き嫌い」という感想の差が明確に現れる。それは見ている部分、読んでいる部分が異なるからでもあるのだろう。ベトナムさんも同じことを書いていたが、グラフを見ても「ほら3ヶ月周期でしょう?」と言われても初心者だと「何を言われているか分からないし見えない」という経験がある人は、なんとか言われていることを「体感」するために涙ぐましい努力をする。彼はピークで3000枚グラフを書いたというから、尋常の神経とは思えない鬼気迫る気迫だったろうと思う。身体のどこかに不調が出るほど書くという経験を僕も同様にしてきたせいで、なんであの時は狂ったようにグラフや場帳を書いていたんだろう?と今なら不思議な気分だが、「誰かにわかることが自分にはわからない、見えない」という現在の自分という事実への「恥の意識」だったような気がする。それでも書けば何かがわかるだろうと必死に書いていても、ちっとも分からんし、見えない。「効果があるのだろうか?」ぐらいはどんな馬鹿でも方法論を疑うだろうが、そこできっと大半の人は諦めて中断してしまう。効果のない事を多分ダメかもしれないがやるだけはやると決めて愚直に続けていると、数年してある時「ああそうなんだ」と少し分かった気がする。そのとき先生が「あきらめちゃダメだよ。」と言った言葉の本当の意味がやっとわかる。それぐらい最初はモノは見えないということなのだが、見えないことそのものがわからない人に何を言っても理解されないから、言うだけ無駄だなという気になるのだ。それでも100人に一人か、1000人に数人はきっと見える人が生まれて来るというのが人間の救いだと思うから、無駄を承知でかつての師と同じ事を弟子は言うのだろう。見えないと何故困るのか?そして何が見えるのか?「自分が取れるところ」がまさに見えないということだ。「自分が取れる場所や時」というのは個人差が激しい。どこでも出れば良いというものでないのだ。得意な時に出る。それ以外に方法は無い。それを自分でわかるようになるためにひたすら書くのである。そして見えるようになると無理をしなくなる。だから負けないで休んでいるというということが出来るようになる。この休むというのも丸にして完全に相場から離れるという時もあるし、軽くしてどう動いてもいいようにしている時もあるし、玉の数量自体はしっかりと建ってはいても休みと同様に動かないという時と技量と状況に応じて様々な形になるが、それもそうした技量になってみないと決してわからないことである。
 宗教家というのもきっと同じような繰り返しなのだろうなと近頃は思うようになった。武道とか茶道とか「道」がつくものの大半は身体的な動作を繰り返し実行することで流儀の基本を身につける。ドルーズ流に言えば「反復と差異」ということだが、そこまで自分の時間や努力を一つの事に集中して傾けるという生活習慣が一般の現代人には既にないのだ。学校のカリキュラムを見ても 英、数、国、社、理、体育、家庭科、とカバレッジが広いから、上辺の薄っぺらい知識部分をさらっと撫でたような接し方しか学ばない。だから何も実際には役にたたない。それが学ぶということだと本気で思ってしまう。学ぶということは誰か外界から情報を獲得することだと本気で思っているひとが大半なのだ。深く学ぶ人は外界から得た情報なり、信号なりを自分で咀嚼して変成し返礼するという身体的行為を通じて実現するという決定的な差があるのだが、それも自分で苦労しながら身につけるという方法以外に無いのだから、結局は成功する人(学びが起動した人)はごく例外的な比率になるざるを得ないという事だろう。やり方を教えただけでは絶対に成立しない世界ということなのだ。
『NかWだろ?下値を溜めればいいんだろうに、、」と言っても相手は何を言われているのか理解できない生徒が多かった。有名大卒のエリートリーマンや医者、そんな奴ばかりだがちっとも言う事がわからないのだ。知識をかき集めることと「わかる」ことの差を理解できない。だから言ってもほとんど全てが無駄になる。彼らには下げと押目という差が感覚的にどういうものかも理解できない。形象的にも数値的にもわからないのだ。いちいちモデルを書いてこういうパターンとこういうパターンが例としてあって、こういう数値ならこうで、ああいう数値ならああでと言っても、「それではそういう数値はどうですか?」と来る。自分で感じ考え決めるということができない。質問が出る限り「全くわかってないなこいつ」ということが100%常に起きる。そんな塾をいつまでもやるほど酔狂ではないというのが思い出のようなものだ。(爆)それでも一応わずかでも金を取っていたから、少しは元を取ろうと努力する奴がいるだろうというのは甘い考えだったかもしれない。数名はうねりもリズムも取れるようになったが、比率で言えば数%に過ぎない。残りの全員が「当たった、曲がった」の当たり屋にしか結局はなれなかった。だから当然大半は消えたと思われる。相場の上達の現実とはそんなものである。だから「やめとけ」という事になる。毎日が忙しい人が出来る仕事では本来ないのだ。毎月獲物がいる仕事でもないのだ。それがわかる頃にはほぼ全ての人が不幸になっている、ごく少数の学びを起動できた者を例外を除いて。そしてその例外のポケットには札束がうなっている、例外無く。

花を踏まない馬

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 手紙をありがとう。
 昨日、ぼくは馬に乗って、この町の郊外の野原に行っ
た。朝の露に濡れた草の葉がきれいで、そこを馬はゆっ
たりと歩いてゆく。しばらく行くうちに、草の間に小さ
な花が目立つようになった。はじめは緑一色だった原っ
ぱが、次第に花が増えて、やがて地面はすっかり小さな
赤や黄色の花でおおわれた。
 風に花がゆらゆらと揺れる。それを馬の上から見て進
んでゆくうちに、ぼくは馬がちゃんと地面を踏んで歩い
ていないことに気がついた。足音がしない。宙に浮いてい
るんだ。花があまり綺麗だから、馬はそれを踏むのが嫌
いで、足を地面につけないように歩いている。そんなこと
ができる馬のことをぼくはすごく尊敬した。
 老いて少しだけ寂しそうな顔をした馬だけど、宙を歩
くなんて魔法をどこでおぼえたんだろう。広い野原。花々
が陽光と風の中で揺れている。馬もぼくもその花の上を
進んでゆく。とてもいい気持ちだった。
 きみもいればよかったのにと思ったよ。
                 バイバイ

    池沢夏樹「きみの住む星」より転載


今朝は山は霧だ。ホワイトアウトで視界は30メートル。マダムを駅まで送る時にもウインドウが雲ってサイドが見えない。町役場に行って税金3件を支払って、村の駅という直売所で魚とイカ、野菜を買って戻る。赤い平タケという不思議なキノコとすごく細かい黒シメジを見つけた。今夜はパスタだね。下界は快晴で山の中腹から雲にすっぽりと覆われているのが見える。「ああ、あの雲の中で住んでいるのか」と思うと、山の暮らしが町と異なるのは当然の想いがする。
人の密度とか引力とか普段は意識しないものが、孤独な暮らしになると途端に敏感になる。霧とか雨の日には、猫は眠たいのだろう、椅子にすっぽりと収まって饅頭のような形になって寝ている。時々、いびきや寝息がするし、寝言を言うこともある。どんな夢を見ているのだろう?顔を近づけると気配でわかるのか、目をそっと開けてこちらを見て異常なしと確認するとまた目を閉じる。安心しているというのは身体の丸さの加減でなんとなくわかる。13年も一緒にいるといろいろな事があったけれど、留守にすると実に機嫌が悪い。すぐに何か復讐をするから、あまり長い間放り出しておくわけにはいかない。生き物というのは動物でも植物でも人間でもみんな『こころ」という目に見えないものがあるから、それを無視しては良い関係を保てない。疲れてしまった時は人の中にいるよりも、動物や草花のそばで少し休憩しよう。慌てないでゆっくりと休んで自分の身体とこころの声に耳を傾けよう。きっと何か大切なことを言っていると思うから。素敵な詩集でも読んで昼寝をしよう。明日になればきっと元に戻るから、、。
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「日経平均4万円(2020年)の可能性は十分にある、のである。」

と言ったのは猫次郎ではない。ドイツ証券の武者氏である。topixは5年程度で3000ポイントぐらいはあってもいいじゃね?と僕個人は思うけどね。するとみずほ銀は1200円、三菱銀4000円、平和不動産7000円、新日鉄1200円、重工2000円、小松8000円ぐらいかなあ?と能天気。帝人は2500円ですか?(笑)
ホラというものは大きいほど楽しい。中途半端だと少し現実味があって「そうかな?」と思う人がいるけれど
あまりにばかばかしいと誰も信じない。だからこそホラというものの本来の効用というものが実はあると思う。ホラとは幻想ということである。世の中というものはそうした幻想がたまには起きるからホラというものが生まれたのではないか、神話の成立過程の理解には中沢新一の本を読むと面白い。金が全能性の記号という地位を占めてしまうと不思議な現象が起きてもきっと誰もそのうちそれが当然だと思うような魔の時がやってくる。天より高く舞い上がり、その後地獄の底まで落ちる。まさにダンテの神曲だ。
前々(2011年ごろ)から彼は強気を言っていたが、はっきりと日柄と値段を明言したのは初めてかもしれない。225は算出法と銘柄入れ替えがあるので1989年末の史上最高値を現在値と単純比較しても意味は無いが、それでも彼が真意として言いたかった事とは、他の主要市場(NYやロンドンやフランクフルト)に比べて、東京はあまりに割安であるから、他の市場が史上最高値を取るのに比べて割安の東京の修正が起きないのは比較感から不合理で不自然だという意味である。理屈の通り現実比較分析は彼の指摘通りで異論はないし、そうなったほうが多くの人に取っては(直接の市場参加者ばかりでなく国民のほぼ全員が年金や不動産を通じてのステークホルダーである)お金という意味ではメリットがあることだろうと思うのだが、20年以上ずっと下がりっぱなしの市場に慣れてしまうと「価格革命」の実現を「馬鹿らしい大ボラ」と感じるという人が多数派であるのも無理からぬことだろうと思う。しかし現実というのをつぶさに観察してみれば理解出来るように、相場で大きなお金を獲得した人というのは、ごく稀なケースの大きな変化の波に乗って成功した人が大半である。結果的には全体の1%にも満たないだろう。つまり市場の過半数を占める人が考える多数決的な結論と別の事が起きた時、それにいち早く上手に対応出来た人がこの1%に当たる。強気でも(上げると思う)弱気でも(下がると思う)どちらの波を取っても良いのだが、現在の値と将来の値の価格差を取れば現金が生まれる。相場とは常に少数がそういう多数を貶めるマネーゲームであるし、参加者が多くしかも資金規模が債券や不動産の次に大きな資産市場という機能的な特性のせいもあって、すごく大きな変化(価格革命)が10年とか20年とかの間には現実に何度も起きたという事実がある。景気変動の周期は学説的には短期(2年半−4年)から超長期(60年程度)までいろいろだが、超長期波動の起点は敗戦1945年からしばらくして市場が再開した時だろう。仮に市場が正常化した1955年ぐらいだとすると既に60年が経過している。底練り7年上げが30年下げが23年。かなり高下の日柄は黄金分割比(アルゴリズム)に近い。コンドラチェフサイクルが1回転した所がちょうど現在ということになる。コンドラチェフはソ連の経済学者でスターリンに粛正されラーゲリに送られて死亡した人らしいが、皮肉にも共産主義の経済学者が資本主義サイクルの最大波動を見つけようとした成果を確認する前に、共産ソ連の計画経済は瓦解した。また周期の最後の部分でリーマンショックによる資本主義市場経済自体も危機に瀕して国家が大規模に介入するという事態になった。両体制に起きた異変の本質とは何だろう?イデオロギーの正邪などあまり僕は関心がない。そうではなくてどちらも上手く機能しなかったのは何故だろう?商品経済(物作りとサービスの経済)と金融経済(金や記号の経済)の相関関係の整合性が破綻したということが一番の原因だと個人的には思っている。つまり商品経済は等差級数的にしか運動しないが金融経済は等比級数的に運動する。ここを95%の人が恐らく理解できないか信じない最大の要素だろうと思われる。
「歴史は繰り返す」こうした措定が仮に正しいとすれば、原点まで下げた株価はどうなるのか?あるいはどうなりうるか?という視点で60年というサイクルで冷静に値動きというモノを見る必要性が少なくとも市場参加者にあるのでないか?というのが技術論からの僕の見る長期的な相場的視点である。だからリズムやうねりという日常的な価格変動を分割技術で取るという職業的な難しいやり方が上手く出来ない人でも、この大きな波に上手く乗るということで大きなお金を作ることが可能なチャンスが60年ぶりにやったきたかもしれない?と一度ぐらいは疑ってみたほうがきっと良いだろうと思う。
1965年からの50年間の長期月足グラフというのを僕は相当数書いている。それは主体となっている1983年からの30年のグラフ1200枚とどこかどう異なるか?50年グラフはなぜ2005−7年の相場は中折れしたかという反省と疑問に答えているように思われる。だからか一度、希望者を限定して50年グラフ閲覧会というのを久しぶりにやってみるかなと気まぐれな気になった。暇だし、もし若いネーチャンが来るとすれば目の保養にラッキーだし、、(笑)当然、女性中心の選別になると思います。

参加資格  年齢40歳未満  あまり年取って金が出来ても意味が無いから(退蔵資金など意味無し)
      月足グラフ保有数  100銘柄(1年以内に到達すれば可としよう)
      資金量       200万円以上
      
ただし過去の猫塾塾生は年齢規制対象外でどなたでも参加を認めます。あのうるさい猫節をまた聞きたい人は誰でもどうぞ。この人たちには質問等、時間は割りません。若い人のための講座ですから以前と言う事は多分同じだよ。

あまり条件を厳しくすると一人もいないだろうし、若い人の給与が下がっているから投資資金が出来にくいというのも僕の時代と比べると事実だろう。でも相場は資金が絶対に必要な商売なのはいつの時代も変わらない。これは商売のための講座である。
若い人に絞るのは、若い時のほうが体力や時間に無理が利くからであるし、若いうちにお金が人より何千万か出来れば人生の選択可能性の幅が広がると体験上で思うから。会場の関係から1回当たり10名程度が限度かなと思っている。根性のある若い非正規の人が10年後にランボルギーニかフェラーリ乗って工場長をオチョクルそういう事をしたいというような若い元気な人が増えると楽しいなと、、革命好きの左翼の猫は思うのね。化ける人=相場師だと思うから化け猫発掘講座かな。
参加希望者はメールしてください。具体的な日時は7月の毎土日の昼間11−16時ぐらいのつもり。
毎日1回12時ぐらいに僕個人のやり方の具体的な説明をしようと思う。なお熱海ーべラビスタまではタクシー以外に交通手段がないが、シャトル便11時熱海発16時べラビスタ発なら一人500円以下で利用可能。事前申し込みのみ、キャンセル不可です。(通常メーターだと片道6000円ぐらいはかかると思います。)

講義内容  1 酒田場帳の書き方、見方、リズム取りの分割玉操作の基礎の基礎
      2 折れ線グラフと鞘
      3 月足グラフと線組
参加費   無料 宿泊希望者は別途実費負担10名まで(多分ゲストルーム使用2000円?プラスリネン
       (代、おふとんは自分で引いて上げること、大広間のごろ寝です。)
持参品   1 筆記用具
      2 参加証(日程確認後本人宛後日郵送します)
      3 玉帳、自分が書いている手書き月足、折れ線グラフ3枚程度
      4 お弁当持参してください。食事をする時間と場所がありません。飲料自販機はある。
予定数   10名を数回の日程で予定(総員20−40人ぐらいのつもり)
予定日時  7月の土日数回 候補は 12、13、19、20、26ぐらいのうち数回(参加希望の多い         
      日を選びます。)
予定場所  静岡県田方郡函南町平井1753−1630 べラビスタ南箱根 ゲストルーム20名収容可能
      最寄り駅はJR熱海かJR函南(東海道線)

メール記載事項(漏れがあると参加を認めないので注意してください。)
1 氏名、住所、年齢、電話番号 メールアドレス
2 参加希望日、時間 3つぐらい順番で優先する日にちの希望を書いて下さい。
3 月足グラフ筆記枚数、場帳の銘柄数
4 簡単な相場歴と自己紹介

ブログでは質問は認めないし面倒だから答えないが、各人15分程度時間を取るので質問がある人は
あらかじめ内容をメールに書く事。(あまりに程度が低い質問だと足切りします。見込みが無いから)

メールの宛先 nekojiro612@gmail.com

猫塾の塾生だった人は申し込みの必要なしですが、シャトル便タクシー希望の人は日時をメールでお願いします。1台片道1000円を3−4名で割算です。

マダムの誕生日

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クレマしスの丘にプリマベーラというイタリアンレストランがある。今夜はマダムの00歳のお誕生日なのでお食事にご招待してみた。美味しいものと美味しいお酒があると彼女はどこにでも行くという点で分かりやすい女である。嫌いなことはほとんど我慢しないという点も僕と良く似ている。その彼女はもう33年も僕と付き合ってくれているというのは考えるまでもなく凄いことだと思う。それでも年をとってもお互いに自分の好きな方法で仕事をしたり生活できているのは健康であるという点が一番重大だったと思う。病気になると諦めなくてはならない事がたくさん出来てしまうから、、。マダムの欲望は我が家の法律であると思う。
 だから誕生日というのはお互いの健康や幸福を感謝する区切りの日ということなのだろう。プリマベーラは今夜5組のカップルでそのうち4組がバースデーだったらしく、ウエイターが大声でイタリー誤の「ハッピバースデー」を歌うというサービス付きだった。これからも健康で好きなことだけしてお互いに暮らそうねと約束した。

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