「日本のリベラル(左派)は何故人気がないのか?特に若者に。」「なんで大阪の橋元市長みたいなガリガリの右派は自分たちに明らかに不利な政策を取るのに熱狂的にフリーターが支持したのか?」という興味深い問いを建てる人たちがいる。僕は政治誌でひとつだけ渋谷陽一が手出しで発刊する「SIGHT」というのを定期購読している。もう3年目だ。自動更新だからまだしばらく来るが、この政治誌は必ず3人のリベラルのおっさんの対談集が乗る。司会が渋谷陽一、ゲストは常に内田樹と高橋源一郎だ。二人とも、いや3人とも全共闘の活動家という前科(笑)がある。渋谷はロック雑誌で当てたが、高橋は女好きの小説家で3回離婚4回結婚の猛者だし、内田はイラチの武道家で合気道の道場主で哲学者だ。その3人が大の自民党嫌い、55年体制嫌いで好き勝手を言うために雑誌を作ったようなものだ。
今月号は「自己批判特集」で「なんでリベラルはダメか?」というお題である。いくら選挙をしても自民が勝つのは何故か?あれだけ原発にしろ憲法、秘密保護法、靖国参拝など反対が多いのにもかかわらず何で自民は勝つのか?という問いである。抵抗軸の民主があまりに馬鹿でダサかったということはあるにしろ帰り咲いた自民にしろ目新しい政策というものは無い。むしろ旧来の税金投入による公共事業の復活とばらまきと金融緩和と規制緩和の3点セットの時間調整スピードのタイミングの早い遅いぐらいしか無いだろうと思われる。それでも民主は全敗と言って良いほど負けた。鳩山、管、野田とまあパットしない馬鹿ばかりという点は、阿部、福田、麻生も大差ないと思うのだが6人が毎年変わるというのも確かに酷い。国体(そんなテキストは右翼的かな?)護持の責任は果たしているのか?そんな国はどこにも無いだろう?誰でも良いのを選んだという事だろう。誰がボスをしても一緒という事である。
結局日本は戦後ずっと政治的、軍事的、経済的に自決権のない植民地同然だから、アメリカの言う事を聞く以外に道はないという「割り切った結論」の自民に任せるのが現実的に上手にやるかな?という醒めた国民の割り切りなんだろうかと思う。だから誰がやっても同じなら、アメリカとなるべく上手くやりそうな所がマシじゃないという所かな?と個人的には思う。政治や宗教、倫理の話を書くと、大抵板が荒れるという経験があるからあまりこの種の話題は好きではないのだが個別の正邪とか信仰とかはどうでも宜しい、みなさんの勝手である。そうではなくて倒立する価値観に若者が投票するその構造と心理が不思議だという問いである。問いの建て方に知性は現れる。メタ言語を常に考える習慣が大切なのだ。
渋谷は自己批判として「俺たちの言ってる事は暗くて夢がないでしょ?何も良い事が無い未来みたいな話じゃない。人口は減るし、格差は開くし、税は上がるし、年金は無いし、お先真っ暗でしょ。それでも有るものを分けてみんなで貧しく仲良く暮らしましょう。そういう世界は支持されないという事じゃない?」
「この対談集のタイトルを「沈む日本を愛せますか?」ってつけたのが間違いっていうことなんでしょ?」
内田は「だって本当なんだもん。嘘言ってもしょうがないでしょ?無い袖振れっていうの?それ詐欺でしょ。」高橋はごにょごにょわかんねえよそんな事という感じ。つまりロック雑誌と文筆家2名で政治と経済の話をしても噛み合ないという事実がある。そもそも「金なんてどうでもよい」と思っている3人が権力と政治に関して語るから現実感が無いのだ。
個人で金に苦労するということは有ったにしてもそれを「大した問題ではない」と切って棄てるだけの意識が彼ら3人はとても強い。一方大半の若者は価値=金という刷り込みをたっぷりとされている。価値とは金と等価なものという意識が強いから、金の匂いのしないものは人気が無いという現実を受け入れないという所か。金が持っている全能感を信じてるのか?どちらがリアルか?
不思議なものだが、僕の周囲でもお金が比較的有る人は「お金なんて大したもんじゃないよ。それよりお金で買えないものが大事だ。」と言う。ポーズという側面はあるにしろそれ以外のモノ=家族とか愛とか心とか知性、感動とかを大事にする。一方、お金に恵まれない人は(無論、こちらが数十倍たくさんいると思うが)「金があればなあ。あれも欲しいしこれも出来るしなあ。金がないと何もできないよ。お前は良いよね仕事もしないで金持ちで。」と暗いのだ。両方とも自分に有るものよりも無いものを欲しがるという点では一致している。だから政治的にはあるところから無いところに移転させれば問題は解決するはずだがそうは問屋が卸さない。それは多分お金がある人がほしがるお金で買えないものは、お金があることが前提でさらに買えないモノが欲しいという欲求であり、自分のお金を無い人に上げるという選択は無いということだ。結局は市場を通じてお金が移転しない限り問題の解決は出来ないという事になるが、市場は大半がお金がある人が支配する場所だから、お金のない人のわずかに残るお金までお金のある人が巻き上げるという仕組みになっている事が多い。(それに気づくかどうかは別として。)8585、8589を僕が買い持ちするのはそのせいだ。(笑)だから格差が開くということが実際に起きている。よく革命が起きないなあと僕には不思議だ。実に貧しい人たちは大人しい。だからオレオレ詐欺の報道を聞くたびに「あれは若者の老人に対する革命行為だろう」と僕は思う。革命だとすれば命を取るわけではないが富の配分を是正してある場所から直接市場を介さないで収奪するということでロシア革命や中華革命と同じだが、これには政府という機関が無いという差がある。現行法では無論違法行為だが、使いもしない老人の預金が若者の浪費となって市場化するということは不胎化された価値が実現することで市場化するから景気対策に多分なっていると思われる。まあ無いところからは取れないのだから騙された人は災難だろうが、それで大きな不幸が起きてるようにも見えないのだ。
世界が大きく変化しているのに日本人の意識構造は昔のままだ。それはテレビを見ればわかる。水戸黄門、忠臣蔵、坂の上の雲、大河ドラマ、どれをとっても正義と悪のニ項対立と天下統一、上昇志向のみだ。それしか人気がないということだ。最近はAKBのパンツ見せとお笑いが加わったぐらいだろう。その後には必ず8589みたいなCMが入る。(笑)あまりに下らないからもうインテリは見ないだろうと思う。必要なのは社会のみんながギスギスしないでもっとシアワセに楽しく暮らす事だろう。そういう教育が必要なのに、そんな議論はどこにも無い。利益誘導で子供に勉強させてグローバリストをたくさん作るとどうなるか?そんな議論はしているのか?成績順に医者を作ればだめな仕事の質になるというのと同じ事が多分起きてしまう。世の中の出来事は大半が複雑系でむつかしい因果関係と相関関係でおそらく成立しているが、ビジネスは縮減モデルでしかない。グローバリストは単純化した縮減モデルでしか物事を考えないし説明できない。金は稼げてもそれ以上でもそれ以下でもない。金は交換の記号以上の価値は無いからだ。その記号を積み上げても停滞が生まれるだけのことだ。だって欲しいものは全て持っている者にさらなる欲動は、市場で売っていないモノの獲得しか道はない。市場経済の限界がそこには待っているという今日の現実が透けて見える。
「全体が成長が出来ない世界で個人はどう生きるか?」という問いの必要性が現実的にはあるのだろうと僕は思う。それは一方でおそらく熾烈な生存のための競争だろう。他方そこで必要な要素は記号だけのはずがない。少なくとも記号を時間的に継承するもの=家族という単位の有り様が問われる。子供がいない夫婦も僕の周囲ではかなり多い。何かを取れば何かを諦めるという選択をきっとどこかでしたのだろう。それは意識的な選択である。ところが人間の意識的な選択は必ず誤る。意識は本能を抑制するからだ。個人の拡張は本能の実現以外には無いからだ。
英語教育も大事かもしれないが、それより「日本語でどうやって女(男)を軟派するのか」という教育のほうが実際数倍も大切なはずなのに文科省はそんなカリキュラムを組むような気配さえない。「人たらし」が出来れば資源がなくても仕事は出来る。その基礎は「軟派」にすべて要素が含まれている。なのに現実は「婚活」なんて馬鹿げた順列組みあわせだ。本脳を意識で並べ直して何が生まれそうか?なんて馬鹿でも想像できそうなものだが、やるべき時にやるべき事をしていない、させていないからそんなマンガのような事が起きるのだろうと思う。ベトナムさんを講師にして軟派塾でも開いて欲しいと思うが、よほどそのほうが英語が出来るグローバリストよりもたくましい日本人が出来ると思うが。
アンジーは3人子供を産んで、3人子供を引き取って育てている。しかもオッパイをばっさり取ってもだ。男ならち○ち○取ったようなもんだろう。こういう女が人気があるし、圧倒的に強い母となる。男はタジタジだ。ち○ち○取って6人自分が子供を育てられるだろうか?と問うような男は多分いないだろう?金なんか少し儲けても屁の突っ張りにさえなりっこない。このように強い女はほっておいても生まれてしまう。だから必要なのはこれを手込めに出来るような男ということになるんじゃないのか?上野千鶴子や桜井よしこのおかげで女は十二分に強いのだから、男をなんとかしないとヤバいことになるに決まってる。なんとか騙しても拝み倒しても金を積んでも女に子供を生ませる選択をさせないとどうにもこうにもならなくなるのだ。男には出来ないことだから、、。だから草食男子を留学させるなら軟派のイタリア、フランス以外に無いなと思うのだが、、。ベトナムもいいのかな?オレって右翼かしらん?
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