買うんじゃなくて「売る」の! 11月空売りリスト
下手な人が相場が上手くいかないでたまに友人の紹介とかで相談に来る。なるべく会わないことしているし、会ってもどうしようもないケースが大半なので、僕は教師でもコーチでも慈善家でもないから正直言ってすごく迷惑だ。馬鹿や間抜けの相手をして時間を無駄にはしたくない。こちらは相手がどういう人でどういう状態でどうなりたいかなんてわからないからしかたがないので話しを聞く。するともう随分僕よりも年上?と思うような人が「相場で生計を立てたい」というような無茶なことを突然言い始めて「ああ、またかこいつ世間知らずだね、、、」と思うが、当人はマジなんでこちらはひどく困惑する。
相場でプラスで(1円でも利益で)生涯を終われる人は5%に満たない。とんとんでも上位5%なのだ。それを生計を立てるというようなレベルに達するには、最低でも参加者の法人を含めて上位1%か0.5%に入らないと無理だと思う。それがどれほどのレベルかということが全く理解できていない人にどう断念させるかと思うと、当人はやる気満々なのでやらせて少し痛い目に会わせるしか方法が無い。それでこう僕は言う。
「生計を立てるには手取りで2000万ぐらいは必要でしょう?すると資金は最低でも1、2億は必要ですが、用意できていますか? ジョージソロスの生涯スコアは年平均で20%に満たないと言っていますから、仮にあなたがソロスの半分としても10%ですから、2000万取るには最低でも2億は現金が必要です。いかがですか?」と言う。
「退職金の5000万円のうち2000万円ぐらいしか相場には使えませんが、それでは不足ですか?」
「はい全く足りません。2億作ってから来てください」というと下を向いて帰る人が9割、残りの1割が食い下がって、なんとか5000万でプロになる方法を教えてください、そう食い下がる。
「ではリストを教えますから、この中で自分の好きなものを選んで売ってみなさい。」
「ええと、、、ほとんど知らないものばかりですが、こういう無名のものを買っていいんでしょうか?」
「買うんじゃなくて、売るんです。」
「いえ、保有していないから売れません。買うんですか?」
「バカ、売るんだろ?空売りだろ?下げ相場は売りで取るの!」
というまあ落語のように下らない会話になって、こちらは切れそうになるが当人はマジなんて付ける薬が無い。まあ俺の金じゃないからどうでもいいや、リストを持ち帰らせて、好きにさせる。すると1週間ぐらいして電話やメールが来て「xxxxxxxxxxとZZZZZZを買いました」というようなメールが来る。僕は「そうですか、売ったほうが良いと思いますが投資は自己責任なので慎重にやってください。」とだけ返信する。
翌日XXXXXXXとZZZZZZZZZを当人の買った3倍成り行きで寄り付き空売りする。すると2週間ぐらいして、株価が20%ぐらい下落してから、メールが来る。
「XXXXXXXとZZZZZが値下がりしていますが、なんぴん買いして良いでしょうか?』
「いや、見込みが外れたら損切りしたほうが良いと思います。」と返信すると
「それだと損になるので、安値になったのでナンピン買いすることにします。明日それぞれ最初の2倍買います。」とメールが来る。
「下げている途中で買っても損がどんどん増えるので辞めたほうが良いですよ。」と書いてあげても
「いやチャンスだと思うので実行します。」とくる
「ではお大事に、、」と返信して、翌日の朝の成り行きで僕も3倍売る。
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スルスルと株価は下がって3ヶ月で結局買値の半分になってしまった。500万円が値下がりで資金は300万に減った。僕は売った700万円で280万円の利食いになった。
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しばらくしてメールがあった。
「頂いたリストを買ったのに値下がりしてしまいました。もうプロになるのは諦めます。しばらく保有して値上がりするのを待ちます。」とある。こうやって永久に彼の買った株は下がり続けるということになるかと思う。まあ500万がゼロになってそれが勉強代で相場を辞めれば良いなあと思う。売れと言ったのに買ったひとはみんなこうなって大きな損を作って固まっている。それを死後硬直と僕らは笑う。
彼の健やかな幸運を祈る! |
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