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６２０５ 本日 ○
５５４１ 本日 また買い
低位株３つとも動きはバラバラだから、こっちも動きに統一性なんて無いよ。
相手次第でこっちが動くということだろ？酒田の定石でも当たったり曲がったりだろ？
だから定型で練習する意味があるんじゃないのか？
結局、問題は、呪われた部分の場合と同じだ。つまり、過剰の問題である。現実の欠如ではなくて、現実の過剰が問題なのであり、この過剰をわれわれはもはや捨て去ることができない。
供犠によって、過剰を象徴的に解消することも、事故や、あるいはアノミー的暴力の突発による場合以外には、もはや不可能だ。
この種の暴力は、その社会的または政治的規定はどうあれ、つねに正常化された世界の客観的で逆らえない束縛への挑戦となっている。
実行し、具体化し、実現し、生産すること。進歩でもあり、内的必然性でもある動きにしたがって、可能性の段階から現実の段階へと移行することこそが、あらゆる事態の理想的（観念的）目的であるように思えてくる。
あらゆる欲求、あらゆる欲望、あらゆる潜在性（仮想性）は、この客観的処置へと、この真実による試練へと向かう。外観と幻想を、それらが真実の前で消滅する定めへと向かわせるようにみえる、あの方向である。
おそらく、この種の現実は夢に過ぎないのだろう。その場合、現実はわれわれの想像力の一部となる。そして、あらゆる事態の実現の過程は、普遍的欲望の達成の過程に似かよっている。
ところで、われわれは今日、この普遍的達成を否定的な運命ーーー真実の破局的な試練ーーーと見なせるような逆転現象を体験している。あらゆる種類の現実の過剰、あらゆる可能性の拡張は、もはや耐えられないものとなる。もはや何ものも偶発的な運命や達成されない欲望に引き渡されはしない。
この方向転換、もろもろの結果の破局的な逆転は、それ自体がある種の倒錯の結果なのだろうか。それはカタストロフの理論に属しているのだろうか。あるいはまた、普遍化されたアクティングアウト（行動化）、ワードプロセッシングの変更不能な論理に属しているのだろうか。そこから何が出てくるのか、誰にも言うことはできない。決定的現実の昇天だろうか、それとも、過剰と完成によって喪失する定めである、この現実自体の虚脱感だろうか。
神の消滅はわれわれを現実の正面に置き去りにした。
現実の消滅の場合はどうなるのだろうか。
そこにあるのは、否定的な運命だろうか。それとも単に、運命の不在だろうか。現実のインテグラルな計算に結びついた、どうしようもない凡庸さの到来だろうか。
運命は最後の言葉を語らなかった。
そのことは、この全面的な現実化の中心でも、潜在的パワーの中心でも、その論理をたどって結果を急がせる内的痙攣の過程でも、ポジティヴな目的を致命的な宿命に変えてしまう、構造自体の不吉な逆転の過程でも、感じることができる。それこそが悪の原則であり、悪の知性はそこから始動するにちがいない。
つまり、二つの対立する運動が存在する。
インテグラルな現実。世界の全体化への不可逆的な運動。
決闘的な二重の形態。現実の逆らえない運動の内部での可逆性。
インテグラルな宇宙へと向かう進化（あるいは退行）は、逆らえないもののように見えるが、同時に、二者闘争的な形態のほうも破壊不能なもののように見える。
この矛盾した二重の運動の出口に思い描くことを可能にしてくれるものは何もない。人びとは、決闘的（二者闘争的）形態と全体的なインテグラル化との出口のない対決の前に釘付けになったままだ。
だが、全体的なインテグラル化がそう見えるのは見かけだけであり、この操作はつねに秘かな脱インテグラル化と、その内部で起こっている対立に悩まされる。全体的なインテグラル化とは、世界システム自体に内在するグローバルな暴力のことであり、この暴力が、システム内部で、インテグラル化を挑戦のもっとも純粋な象徴的形態と対立させるのである。
和解を予見させるものは何もないし、どちらのパワーにも賭け金を張るわけにはいかない。といっても、われわれはすでに善悪の彼岸へとひそかな出発をとげてしまった以上、不偏不党の立場からではなくて、あの永遠の不一致と解消不能な対立関係の定めを意識しているせいで、どちらにも期待できないのだ。
こうしたことすべては、悪の根絶という普遍的プロセスにもとづいている。
かって形而上学的あるいは道徳的な原則であった悪は、今日、遺伝子にいたるまで物質的に追い出されている。悪は客観的現実、それゆえ客観的に解消できるものとなった。人びとはもうすぐそれを根っこから除去することができるようになるだろう。またそれとともに、だんだんと程度が進んで、夢やユートピア、幻想、幻覚までもすべて除去されるだろう。なぜならこれらすべては、可能なものから引き剥がされ、現実的なものに戻されるという同一の全体的過程にしたがっているからだ。
交換価値という相対的な抽象性から、仮想的経済の純粋な投機的段階へと金銭が移するとき、この絶対的現実性は、金銭の現実性ともなる。すでにマルクスは、単なる使用価値よりも交換価値の運動のほうがより現実的だと述べていたが、資本の流れに対応する商品の交換がないというわれわれが置かれた状況にあって、金銭は、さらにずっと奇妙なハイパーリアリティを帯びる。それは絶対的金銭となり、計算のインテグラルな現実に達するのだ。もはやいかなるものの対価でもない金銭は、普遍的情熱の対象となる。商品の象形文字は、金銭の完全なフェティシズムになってしまった。
ジャン ボードリヤール 「悪の知性」現実の果てに より転載
月日の経つのは実に早いもので、学生時代からずっともう４０年間も僕の思想的な教科書の一部をなしてきたボードリヤールが死んだのは２００７年の３月だったから、あれからもう10年も過ぎてしまった。
塚原史 訳の「悪の知性」が彼の死後翻訳されて「これが最後の著作なんだ」と少し寂しい気分になって新宿の紀伊国屋で買った記憶がある。前回の戻り高値のピーク付近だったから、それから翌年のリーマンショックまで買い玉を少し損切りして、３ヶ月休んでドテン売りに転じその秋は結構楽しい思いが僕にはあったが、教えていた生徒の９割ほどは空売りが出来ないで潰れた人がたくさんいたのだろうと思う。死後硬直して固まった人はみんなほとんどWEBから消えてしまった。教師が悪いなどと悠長な指摘を声高に叫んでも彼らが無くした金は戻らない。（爆）
なんで自分の虎の子の金がなくなったのかは当人が下手で馬鹿だったという他に言いようがないのだが、相場では死ぬ奴はすぐに死ぬし、その屍を食いながら生きる奴は生きる、そういう悪の知性が支配する修羅の世界である。本音を書くという意味で猫次郎は実にこのようにアッケラカンと率直だろう。１０年も僕のテキストを読み続けている人なら誰でも知っていると思うな。
思想の種明かしはいつもこうしてしているのだが、真剣に読書をするような人は相場をきっとしないのだろうと思う。または真剣に相場をする人は読書なんてしないのかもしれない。どちらかは僕はよく知らない。思想と相場実践の関連性を云々する気持ちはないけれども、正直バカでは生き残れない世界じゃないのか？とふと思う事も多いのだ。
それでもやはりまた時代は巡るなあ、そしてまた新しい人たちが同じようにグラフをコツコツと書き始めている。ずっとこの狭い世界で10年以上も同じ事を淡々と続けている人は僕の周囲でもすごく少ないのだが、いつもそれは大体同じような古い顔ぶれで、同じような結果で生き残っている。新しく参加した人が失敗して何倍も途中で死んで行く。二度と立ち上がれないぐらいの大損をして、家を何軒も飛ばすような大損をして、運が良ければ生きているのだろうが二度と相場には戻れない。そういう結果の発生自体を悪というのか、いや世間とはそういうものだという突き放した白けた気分でいるのか個人差はあるものの、死んでもガッテも相場は出来ないのだから、まあ金は生きているうちに上手に使えよと現実的な事を毎回僕は書いているのだ。
ねこ塾である美人のガールフレンドがいて、彼女は有名大学出のインテリのバリバリキャリアウーマンなのだがよくいる男勝りの才色兼備の彼女が、最初に僕の場帳を見た時に考えたことがある。僕の多銘柄の建てと落ちを計算して「平均値」の日柄と値幅を計算して、そういう法則性が実は猫の相場のコツなのだろうと思ったらしい。まあ理系の学校の優等生が考えそうな方法論だね。「でもそういう方法は使いものにはならないと思うよ、それより自分の感じを大事にしたほうが良いよ」とアドバイスしたことがある。逆張りの酒田にしろ、順張りの中源線にしろ、アマチュアの動作が定型として出る、増す、減らす、落とすに対して近似値を体感させるという感覚の醸成のための手段の品種でしかないのを経験が無いので理解できないのである。
どういう感じを自分のなかで作れるか？ここに相場の成功の当否はかかっているのだね。君のそれがダメなら芽は無いよ、永久に。パターン認識じゃ所詮AIに勝てっこ無いのだ。ロバートマートンとマイロンショールズがドジっただろ？（爆）
相場の値動きはその時々に応じて変化するから、定型的な時と例外的な時がランダムに現れるというと特性にどうこちらが応じるかというのがなかなか予測不能で難しいから「食う」までのレベルに達さない人が９９．９９％なのである。記憶や知識はほとんど役にたたない世界である。
じゃあ、君はどうするのか？それを自分で考えろよ。（爆）
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船の煮詰まりはかなりイイ感じ？だと思う
年中無休で店主のあんちゃんはブラックで青い顔をして働く真面目人間
こういうお店にでかいメルセデスで乗り付けるのはちょっとどうかと思うが仕方ない。
買ったほうが安くて旨いという典型であると思う。
労働の本質ってなんだ？って餃子を食いながら考えるね。
目をつぶると、まぶたに人の海原がうかぶ。五〇万をゆうにこす人々が天安門広場を埋めつくし、渦をまき、あふれた群衆が長安街でもうねる。人々は肖像写真をかかげ、地鳴りのような歓喜の声をあげる。大地が揺れた。空もどよめいた。遠雷とまがう音がまだ耳の底にある。「無量無辺」という仏教由来のことばを知ったのは日本である。が、無量無辺をまのあたりにして足がすくんだのは、昔の北京だった。数かぎりなく、とうていはかりしれない景色。プラカードの写真は時代とともに変わった。毛沢東、華国峰、��小平、、、。無量無辺の人々がどきどきの指導者に歓声をあげた。中国では、けれども、日本的想像の射程をはるかにこえる力が、ものごとの理非曲直をしばしば怒濤のようにおしきってしまう。右から左へ。左から右へ。昔もいまも。
目をあけると、めくるめく光の洪水である。北京五輪のスローガンがいたるところにある。「一つの世界、一つの夢」。街には商品があふれかえっている。ないものはない。快楽も、安心も、健康も、教養も、あらゆる種類の贅沢も、超弩級のスペクタクルも、ばかげた笑いも、一本二万ドルもするロマネコンティーも、骨董品または笑いのネタとしての毛沢東の胸像や『毛首席語録』も、いっぷう変わったセックスも、金持ちと高級幹部だけが入場を許された会員制クラブも。なんだって手に入る。お金されあれば。お金がなければ、たちまち追い出されるだろうけれど。五輪の競技を薄型テレビで見ながら世界中どこにでもあるハンバーガーをほおばり、どこでも飲めるコーラを飲んでいる一家。険の無いまなざし。屈託のないおもざし。「一つの世界、一つの夢」、、、。
ただぼうぜんとするほかない。きょうのこの日、この光景を見るために。この国は無量無辺のエネルギーを蕩尽し、民衆をいくたびも絶叫させ、無量無辺の犠牲者をつくらなければならなかったのか。『走資家』（資本主義の道をあゆむ実権派）と書かれたステッカーを首にぶらさげて市中をひきまわされ、公開処刑された幾多の人々。あれはなんだったのだろう。”鳥の巣”がまた歓声にわいた。歴史の血痕と暗部を洗いながすような爆発的な光と音楽が五輪会場に満ちる。歴史とは、善悪や虚実をこえた、そのときどきの無量無辺のの力の謂いなのか。
生まれてはじめて魯迅の「知」に触れて胴ぶるいしたときのわが身におさめきれない興奮が、”鳥の巣”の大歓声で突然よみがえった。「狂人日記」を読んだときのことだった。いまからちょうど九十年前に生まれたこの短編小説を、若かった私は、けっして昔日の中国の物語とはとらなかった。生きのびるために人が人を食らう社会ーーーという極限の暗喩を、魯迅の封建中国観、儒教批判として受けとめることもできなかった。「食人（カリバニズム）」とは中国という地理的、文化的、時間的枠を突破した「私たちのいま」だと思ったのだ。つまり、日本や米国の現在にも、みえない食人とその無限連鎖がある、と。富者と強者がただ貧者と弱者の犠牲の上にのみ肥えていくしくみ、あるいは貧者と弱者がたがいをそこないながら生きざるをえない世の中。美辞麗句でどうとりつくろうとも、それは食人社会と実質的に変わるところがない、、、。熱病にかかったようにそうした考えにとりつかれ、宗旨替えもできずに生きのび、私は再び北京にきた。
狂乱の昔について北京の友人と語らい、私たちは声をあげて笑った。国中で毛語録をうちふるなんて、よくもあんな馬鹿なことができたものだ、と。笑った舌が、なぜか、すぐに凍える心地がした。鳥の巣”にいるすくなからぬ観衆とその親、その祖父母も、かつては「毛首席万歳！」と叫んだのだから。魯迅は民衆というものをあらかじめ善なるものとはとらえなかった。なにかにつけて付和雷同し、裏切り、だましあい、だがいにたがいを食いあう度しがたい生き物と見ていた。魯迅の目の深さは、食人的関係性にしばられた民衆を、たんに忌むべき”他者”とはせずに、自己のなかにも民草のやりきれなさを見ていたことだ。
五輪を開催した北京に、私はいわくいいがたい違和感をおぼえ、そのわけを探りあぐねていた。いま、やっとわけがわかった気がする。これはある種の自己嫌悪なのだ。資本という食人的関係性から逃れられない「われわれ」への。東風の資本は西側を圧倒しつつある。だが、資本の運動にもともと西も東もありはしない。いまは魯迅にならい、こう祈ろう。「人間を食ったこxとのないこどもは、まだいるかしら？せめてこどもを、、、、。」
「水の透視画法」辺見庸 より転載
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辺見庸が「自動起床装置」で芥川賞を取ったのはバブル崩壊の最中の１９９１年だ。ちょうど日本株が暴落して外国人が総売り、空売りの真っ最中の頃で、彼は共同通信の北京特派員だったが、１９８７年にあまりに有能なレポートを書いたために国外退去処分を食らって日本に帰国した。９６年に新聞社をやめて売れない作家になった。そして今でも売れない良い本をずっと書いている。
全共闘でフォイエルバッハに入れあげたバリバリ左翼のジャーナリストだから異常に正義感が強い。彼は東日本大震災の時に、詩集を出して、故郷の石巻の惨状を憂いている。
「ハノイ挽歌」「赤い橋の下のぬるい水」「反逆する風景」「わたしとマリオジャコメッティー」「夜と女と毛沢東」「不安の世紀から」と代表作だけでも僕の本棚にはたくさんある作家の一人だろう。
僕はとても遅れてきた左翼だったからゲバ棒を振って逮捕された先輩たちの著作で青春時代を過ごした世代なので、政治には随分と白けた金儲けリアリズムの最初の信奉者の一人だったのだろう。だから村上春樹は白けて読んでも全然ピンと来ない。「走資家」は悩んでなんている暇はないので、目の前の餌をさっさと短時間で食い散らかすのに夢中なのだ。自覚が無いという点では天才的に能天気と言える。周囲にはそんな男はまだあまりいなかったように思う。それでも誰もやらない事をするのは爽快な気分で、例外的な生意気さでもなんとななったかわいい「走資家」の一人だったのだろうと思う。「走資家」は決って大きな欧州車に美人と一緒に乗る。だからメルセデスやジャグアーはずっと僕のアイコンだった。
「食人（カリバニズム）」とは中国という地理的、文化的、時間的枠を突破した「私たちのいま」だと思ったのだ。つまり、日本や米国の現在にも、みえない食人とその無限連鎖がある、と。富者と強者がただ貧者と弱者の犠牲の上にのみ肥えていくしくみ、あるいは貧者と弱者がたがいをそこないながら生きざるをえない世の中。美辞麗句でどうとりつくろうとも、それは食人社会と実質的に変わるところがない、、、。
作家としての彼の観察眼は上記のように実に鋭い。事実を見て正確に伝えるという一番職業的に大事なことを優先するという態度がテキストに素直に現れる。こういう社会の善し悪しを論じるのは作家の役目だろうが、こちらはこういう社会の中でなんとか家族を抱えて上手に泳いで行くにはどうするか？という日々の生活に追われているので、食う方は食われる方のことまで頭が全然回らない。とにかく目の前にある餌を倫理は一旦置いておいて腹一杯食う事に夢中という時代があるんじゃないのか？と思う。それでもガツガツと長い間食い続ければ、気がつくと肥満体質に限りなく接近していたりもするわけだ。
中年になって、子供もすこし大きくなって、周囲を見渡す時間的、心理的余裕が少しだけ生まれると、「そうか人生には自由な時間が一番大事」だと鈍いのだがはたと気がつく。そして林住期という時間概念がインドにあるのに気がつくと、さっさと４０歳で引退して相場師なんて始めてしまった。
結局は市場を通じて生きて行く限り、我々は資本の保つ食人性から逃れることは無理なのだろうと思う。今、静かに資本主義が壊れていくプロセスにある。金利が無くなる世界はそういう世界だ。だが完全に破壊されて、次のなんらかの新しい体制が芽を出すまでには長い暗闇の時代が待っているに違いないと僕の本能は予告している。芽が出るのは２１５０年頃か？それまではずっとカリバニズムは続いていくのだろう。人口減少社会とはまさにその証左ではないか？
それなら食われるほうにまわるより食うほうに回るしか手は無いだろうと僕なら思うな。致し方ない選択だと思う。 |
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