しかし、経済理論も認める通り、その人が持つ人的資本など経済資源の性質によっては、経済統合が進むことで、大きなメリットを享受する人が存在する一方、デメリットを被る人も存在する。成長分野に身を置き、スキルが高く所得の多い人、あるいはこれから新たにスキルを獲得できる若者は、経済統合(分業の進展)の過程で、より高い実質所得を獲得することが可能となるが、衰退産業に身を置き、低いスキルしか持っていない人は、経済統合の進展によって、むしろ実質所得は減少する。ここで重要なのは、スキルの低い人の実質所得が減少するのは、海外に所得が移転するからではないことだ。自由貿易の結果、国内におけるスキルの高い人とスキルの低い人の評価の差がこれまで以上にはっきりとしたものになり、国内における分配構造が変わるというのが事の本質である。自由貿易で全体のパイが増える中で、スキルの高い人の取り分が相対的に高まり、スキルの低い人の取り分が相対的に低下するのである。しかし、そのことが露骨に語られると、社会は分断の危機に陥る。排外主義的な政治家が、海外の低賃金労働に所得が奪われると主張するのは、政治的に受け入れられやすいことを直感的に認識しているためだ。 河野龍太郎より転載
===============================
厳密な言葉の定義というのは国語辞典なんだろうが、毎日何気なく僕が使用する言語だって、それぞれ意味があって、それに従って僕は物事の意義を頭の中で組み立てる。例を出すと「貧富」という言葉で区分される、「貧と富の差」は僕の中では何だろう?
貧=働かないと生活して行けない人たち マイクロソフトの社長時代のビルゲイツ
富=働かないで死ぬまで裕福に暮らせる人たち 引退したビルゲイツ
と僕の場合ははっきりしている。その上であえて働くかどうかは御本人様の勝手だから、その働き方も効率とか意義とかは、貧富で随分と変るだろうと思う。 いくら金があるとか無いとかは関係ない。金額の問題なんてキリがないから1000億持っていてもセコセコ働く人はひどく貧しいなあと僕は思う。たった1000万円しか無くても働かないで遊んで豊かに生きられるのなら豊かだと思う。理想の一例はアマゾンの非文字文化の狩猟民で、1日2時間ぐらいの労働で家族10人が裕福に楽しく暮らすような文化だ。パソコンも車も冷蔵庫も電気も無いが豊な時間と信仰と情緒があり、レビーストロースの「悲しき熱帯」の記述されているような優れた文化であると思う。
昔々、相場塾をやっていた時があって、ある5日間の集中講習会で130名ぐらいの生徒が来た。僕の講義は結構高額でその頃は15万ぐらいだったはずで、5日間の売上げが2000万近いが、経費は200万ぐらいだから利益は1800万で、それを5日で稼ぐと日給で360万だ。本業は相場で稼ぐからそんなもんはアルバイトだから僕は全部遊びで落としてしまう。派手に遊んでもみんな交際費なんだね。メルセデスやポルシェを買ったり旅行に行ったりしたら2週間で使い切る。需要を作るという意味では世の中の役に人様の10倍ぐらいは貢献していたと思う。
「あの参考までにあなたの年収はおいくらですか?」という失礼な質問を生徒にしたことがある。1000万以上というお答えに挙手は2名だけだった。2000万以上は1名。ホントかよ?と思ったがみんな仕事で疲れた顔をしている。1000万以上と答えた人は内科医と社長だったが、実は2名嘘を言って手を挙げていないのがその後わかった。12年ほど前のお話で、「昨年1000万以上相場で取れた人?」と聞いたらダレもいなかった。程度がひどく低い集まりだねえと思ったがそんなものなのだ。70%が一流企業の正社員だったと思うがみんな全員がひどい貧乏に僕には見えたし、事実そうだったと思う。投資資金の規模は?と聞いて5000万以上の人はゼロだった。つまりゴミの集会という事だが無論彼らにゴミの自覚は無いのね。50万ぐらいする高価なスーツを着ているような人は一人もいない。10万以上の靴をはいている人も一人もいない。1000万以上の車に乗っている人も一人もいなかった。そういう人が相場をしたがるから失敗するんじゃないのかあとマジに感じたのをハッキリと僕は覚えている。みんな同じように貧乏なのだ。だから勝てないのが理解できないんだろうと思う。ベトナムさんが冗談で書いているのか、ずっと小遣いが3万円だというのは本当だろうか?50万か60万か月給を貰って3万しか小遣いがないというそんな世界がマジにあるんかいな?と思う。3万円は1回少し高い店で飯を喰ったら軽く飛ぶ金額だ。ワインを明ければ2万は飛ぶだろう?どうやって暮らすのか?相場でも張ってコンスタントに勝たないと豊かに生活するのは難しいだろうなあと思う。
さて河野龍太郎のいうスキルの高い人?って何だろう。このスキルって金儲けのスキルって事でしょ?やった事が効果的に金に化けるというスキルだから月給の筈が無いよね。少なくとも歩合とか量の変化がないと意味が無い世界だろうと思う。
共産圏とアフリカアジアが資本主義世界に組み入れられた時から生産>消費、供給>需要が固定化したのだから、その差異を埋めるものはマネー以外にはあり得ない世界が生まれたと思う。と同時にマテリアル<マネーという関係も固定化したと思う。
文化とはマテリアルの極大化、文明とはマネーの極大化となったから、河野の言うスキルの高い人というのはマネーの極大化に貢献する人ということになるんだろうと思う。そういうスキルを何とかしないと裕福にはなれないのだが、それを具体的に知っている人はほとんど存在しないのだね。答えは「投機家」という事だ。有効な投機に長けた人に他ならないと思う。不足する需要を構造的にカバー出来るのは彼しかいないからである。投機家とはつまり数量的に言えば需要と供給のギャップそのものである。わかるかね?かなり賢くないときっとわからんと思うが、、。
|
>
- Yahoo!サービス
>
- Yahoo!ブログ
>
- 練習用