日記
西山町の杉並木
里山の丘陵地
「移住しよう」というPENというよく買う趣味雑誌の特集を読んだ。14組の幸福な夫婦(何故かペアだ)が、理想の場所に移り住んで自分のやりたい生活を実現するという社畜にとってはヨダレが出そうな「夢物語」だから、きっとこの号は売れただろうと思う。経済学部に行くと、フィリップス曲線という簡単な曲線を近代経済学でまず学ぶと思うが、需要>供給という状態なら「価格は上がるから」、この種のヨダレが出そうな夫婦たちに価格は暴騰して当然だろうと思う。
世の中には、自分の好きな事を即座に実行しようとする人と諦める人の2種類しか存在しない。中には諦めがつかないでウジウジとずっと願望を暖めてチャンスが来るのを待っているような人も無論多くいるのだろうが、彼らが実現した話をほとんど聴かないのは何故だろう?考えるのなんて馬鹿でも出来るがそれを勇気を持って実行する段になるとほぼ1/100か1/1000に減る。きっと直ぐに実行する人と比べてしない人は「切実度」が低いからだろうと思う。多くの人がやりたがるけれどほとんど実現しないことを正面切って実行するのは当然多くのリスクを取っているのだから、成功した14組の100倍とか1000倍の失敗組が生まれているのは当然で、その中から一番上手くて強くてしぶとくて粘り強い人が残った14組なんだろうと思う。物事は何でもそうだろう。だから「石の上にも3年」と言うし、仕事は何でもモノになるには最低でも10年修行しろという格言が昔からあるから、、そういう格言は100年や200年では色あせないから生き残っているのだと僕は思う。
それでもその14組だって、実際やってみれば「大変な事だらけ」のはずだろうが、良い顔をしているという点だけ取っても、都会でウジウジ嫌いな会社に通って、脚を踏まれながら鬱病寸前の電車に毎朝乗るよりは幸福な時間を過ごせているという点だけを取っても成功した人生なんだろうと思う。成功する人生とは巨大な自己満足の事である。金でも無いし地位でもない。他人の評価基準にまったく左右されない、巨大な自己満足の達成の過程を僕は「幸せ」と呼ぶのだと思う。
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昨日は辻堂にある湘南T−siteまで往復170キロのお出かけをした。西湘バイパスは空いているからブンブン飛ばせるが、パトがいるので注意が必要。最高級のメルセデスの売りはMBCというサスとハンドリングで、マジックボディーコントロールという速度と脚の統括制御があることで、本当に運転が3倍ぐらい上手になったような錯覚をドライバーに与える所なんだろう。経験した人にしかわからない快感という事だから、買ってしばらく使用した人以外には説明しようがない。「排他的な感じ」という事で実にイヤミな事ではあるが、金は天下の周りものだから、使えばわかるとしか言いようが無い。「アイスクリームを喰ったことにの無い人にその味を説明することが困難なように」感覚というものは実際に本人がリスクを取って経験する以外に、取得することは不可能であると思う。
さて久しぶりの大型書店ということで、いろいろ欲しい本を買い込んだ。雑誌と書籍をいろいろ10点ほどで2万円ほど使ったが、本に金を支払うのはとても気分が良い。小さな書店の息子で、後を継がないで書店を潰してリーマンをやった僕としては、ツタヤのような良い書店がどんどん流行って儲かれば良いなあと思う.人類の財産は書物という知恵だろうと思うからだ。
「ノマドと社畜」という谷本さんという女子が書いた新書とか、水野和夫の資本主義の終わりかたの展望についてとか、坂本龍一と中沢新一の縄文聖地巡礼とアーズダイバーの旅の本とか、金で買える快楽というのは実に素晴らしい!
金融というお仕事は「イカサマ地蔵」のようなものであると書いているが、そのイカサマの有り様というのは壮大であればあるほど人は容易に騙されるという構図になっているのだから、どうせ資本主義というイカサマの中でスイスイと波乗りをしていくという生き方の手前がある以上、溺れる人と乗り切る人がいる。
長い16世紀の後には近代という新しい時代がやってきた。ジェノバには金と銀河が集まりすぎて、山の裾野から天辺まですべてが葡萄畑に代わった。(一番付加価値のある投資はワイン用の葡萄栽培だったから、、。)翻って長い21世の日本では、地の果てまでウォシュレットに覆い尽くされている.(爆)もう投資する先がないほど、日本では利潤のリターン比率が下がっている。(マイナス金利だ!)この資本主義の完全敗北をどう生き抜くか?という質問の解は、「イカサマ地蔵」と「ノマドと社畜」に無論あるんあだろうと思う。猫のブログの閲覧者は何故か社畜が多い。ノマドになれない社畜がいる限り、21世紀はバブル多発型物価下落の時代(水野和夫)という有り様になるんだろうと思う。売る人、買う人様々なんだろうが、一番大事なのはその売るにしろ、買うにしろ、「その売り方と買い方」の感覚的なバランスなんだろうと思う。
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伊豆山の桜はすでに満開を過ぎている
今年も桜の季節がもうすぐそこまで来ている。静岡県は3/23開花予想になっているが、熱海は暖かいのでとっくに開花している。遅くとも3/23にはどこでも綻ぶということだろうと思う。
御殿場、浜名湖、伊豆と至る所に桜の名所があるし、2000−3000本のソメイヨシノが咲き誇るという豪華な季節は実に嬉しい。静岡は日照時間が日本で一番長い県らしいから、、植物の育成が順調な場所なんだろう。日照というのは自然エネルギーだから、太陽の無償のエネルギーをたくさん受け取るという意味で、この土地は祝福された土地という事だろう。農作物も豊富に生育するし、果樹も見事に育つ。どんな家にもミカンとか夏みかんのような樹木が複数植えられていて、現在は実り豊になっているが、全く収穫しないで落ちている家が多い。道からでも容易にもげるから、簡単に窃盗が可能だが、誰も欲しがらないせいかいつまでもそこにある。
日本人の美意識は結局は「花鳥風月」に行き着くというが、四季がある国という特徴は「変化」するということそのものを美として受け入る遺伝子がどこかで育ったという事なのだろう。
60歳近くなるまで、田舎の生活というものが実際にどういうものなのか想像もつかなかったし、現在でも住所は田舎だが、仕事が農業でも漁業でもないし、住宅は便利な都会と同じフラットだから本来の田舎暮らしとは言えないけれども、時間の流れ方とか光の量とか風の香りとか温泉の湯の量とか、そういう環境的な事が都市部とは全く異なる。人口密度とか便利さとか人やモノ、サービスに関する量と質が全く都会とは異なる(少ない)という点が驚きだし新鮮なのだ。「何も無い事」はある意味で面白いなあと思う。今まではあまりにも大量のモノに囲まれていたのだなあと思ったし、無いなら無いでなんとでもなるものなのだなあとも感じた。実際に自分の生活に具体的に必要はモノというのは、そうたくさん必要でないという事に改めて気がつくのだ。「シンプルなほうが良い、ミニマムな生活をしよう」と妻に言われるのだが、僕はついついたくさん買い込む癖が抜けない。有り余るほど買い込んで、多くをそのまま棄てる事もよくある。余剰とか過剰とかが常態化している習慣が抜けないのだろう。別段今更反省なんてしないが、そういう中で欲しいとなれば、自分から探して買うしか手がない。現在はネットの発達で、ネット通販が実に便利だが、買ったことにある商品ならリピートで問題はまったく無いが、初めて商品はギャンブルの要素があってこれまた楽しい。自分の観察力とか想像力が多少試される。
久しぶりに西部慂「人間論」(1992)を読む。古本屋は楽しいなあと思う。田舎に無いで困るのが「古本屋」である。ああ、神田に行きたい!
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山桜の植樹
今日は伊豆山神社への往復4キロのお散歩をした。熱海に来てからまだ前を通過しただけで一度も行っていなかったので、徒歩で往復した。スコーレから山を一つ下る感じで2キロほど。火曜平日の2時に参拝客がそれでも10名ぐらいはいたので、人気があるのかね。
源頼朝と北条政子がデートした場所だと言うが、まあ1000年前からそういうデートスポットというのはきっとあったのだろうなあと思う。石段が急で結構きつい上りだ。
昨夜は箱根は積雪で、国道1号線は15キロぐらい通行止めになったらしい。寒の戻りということで、夜間は山間部は凍結をまだするので、運転は注意されたしという所。
大馬力のFRはスピンすることが多いので、夜の運転は海沿い以外はこの時期したくない。毎週3回はお散歩のペースを守れている。その分、昼間の風呂も増えるので昼寝が増えた。なんか寝て喰って歩いての繰り返しをしている。
下田で桜の苗木を買ったのでスコーレの隣の桃山温泉の配湯槽の側の空き地に植えてみた。3−4年すると大きくなると部屋から見える位置に育つ予定だが、それまで生きているかなあ?今月の文芸春秋は、88人の「最後の言葉」という特集だった。本谷有希子の「異類婚姻譚」はなかなかしぶとい小説である。3度目で芥川賞をさらった。
オネエの根性に敬意!!
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富士山ドーンと出現
ヴァンジ美術館
日曜日は晴れたのでドライブかてらお出かけした。三島に スカイウォークという全長400メートルある日本一の吊り橋が出来たので、冷やかしに行ってみたが、盛況でパーキングは満車。大人1000円、子供200円と安いせいもあるが、なかなか揺れて恐いかもしれない。往復800メートルを歩く必要があるので、高所恐怖症の人は止めたほうが良いだろう。揺れるので船酔いのような感じがするので、風の強い日にはかなりスリルがあると思う。
景色は、富士山がドーンと圧巻で「ここは日本だ!」と嫌でも思うだろう。場所は箱根から国道1号を下って三島の手前5キロぐらいの場所だ。沼津インターから20分ぐらいで着くと思う。
その後は、またクレマチスの丘に寄って庭を見たが、まだクレマチスの早咲きには早かった。あと3週ぐらいかかりそう。ヴァンジ美術館に寄ったら、今日はヴァンジの誕生日ということで、記念品の絵葉書を貰った。大島桜は満開だ。春が来ているね。
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