中国の景気が相当悪いんだろうなあと思うのは、鉄、非鉄とか海運とか実需がすぐはっきりと現れる景気敏感株の下落を見ていると思う。こういう素材産業は裾野がとても広いから消費や設備投資全般が世界的規模で拡大していかないと稼働率が上がらないから単価急落、在庫増、評価損の急増というプロセスとなって儲からない、数量が物をいう産業だろう。半年ぐらいであっという間に半値に叩かれたりする。だから業績相場の後には通常は逆金融相場(景気が過熱して金利が上がって株価がそれを先取りして崩れる)があって、弱い戻りがあって、今度はその後本当の不景気があって暴落して底練りに入るという値動きのプロセスを踏むというケースが一般的だった。
ところが今回はまだ金利が上がるどころか量的緩和を日本、欧州、中国としている最中なんだか景気敏感株がどんどんと下がるという事になっている。粗鋼生産能力が国内需要の3倍、世界の6割近くもある中国が3年分の在庫を持っているという事だが、ブラジルとか資源国が不景気になって量的に荷動きが鈍くなって(海運不況)、原油の値段も下がるということでいっこうにインフレ期待が実需(物のレベル)では起きてこない。一方、世界中の中央銀行がドンドン金を刷るからベースマネーは倍加、3倍化しているがマネーストックはほとんど増えない。つまり貸し出しが増えないのは別段金利の問題ではなく(だってゼロかマイナスなのね)需要が無いからだ。実物投資をする先が無い。どんな商売をしても物を作るかぎりは儲からない。つまり資本主義はこの時点で既に「死んでいる」という事でもある。だから余剰資金はバブルになる以外に行き場所が無いという事で、資産インフレ、実需デフレというメビウスの帯みたいな不思議な構図がもう20年以上も反復されてきたのが経済の実体なんだろうと思う。だから株価なんて一番反応しやすいジャンルでは四半期ごとの決算で何割も値動きが出るという事になる.更に為替が絡むから、円安になれば内需は交易条件が悪化して輸入物価はインフレになり、一方2割も構成比がない輸出は価格競争力が上がるからたんまり利益が生まれて株価が上がるということになる。300円ぐらいだった冨士重工が5000円に化けたりしたわけだ。
2012年秋頃から始まった今回の上げ相場は、低位株の小型のものの多くはわずか半年程度の上昇で13年5月ぐらいで目先天井してしまって(それでも値は4−5倍になったものも多かったが)、その後はダラダラと売られるという動きになっているものが月足グラフを手書きすると多いように思う。大回り3年というが、そろそろ目先天井から2年半がたつから、突っ込みで安値を取るかなと思って見ているのだが、そうそう安値を取るような動きのものも多く無い。(年初来安値は前年14年を下に切るものはチラホラあるが。)値はまあ別として、はやり日柄がもう少しかかって、動きの癖が変るという事が起きないと、低位の出番は来ないという事なんだろうと思って、まあ暇だからチンタラほとんど戻り売り以外は何もしていない。
自分を疑うという行為の意味はリアリストの動作なんだと普段から思うから、それが相場師の場合には「買ってダメなら売ってみな」という行為に直結するんだろうと思う。人気で値が動くという特性を考えると、この人気とは婦女子のスカートの長さのようなもんだから、あまり合理的な理屈は無くていつの時代だってきっと「カッコイイかどうか?」にかかっているのだろう。だから相場を少し上手くなるのには、こうした婦女子の意味不明のカッコヨサみたいな事に敏感でいる必要があって、それには是非そういう敏感な婦女子を周囲に置いておく必要がある。
我が家のマダムはもう出会って35年が経つが、未だにトレンドとかカッコとかスタイルとかにメチャクチャウルサい。かつては伊勢丹の鴨であった時期が長かった。だが「伊勢丹じゃ素敵なものがちっとも売っていない」という事に10年ぐらい前からなって、現在ではもっぱらユークスという海外通販サイトでイタリーやフランスからお取り寄せして服を買っている。その非合理を満足させるために日夜金儲けに邁進していたのが俺の一生だったかと思うほどで、スゲー女に捕まったものだと思うのだが、でも自分でお願いしてそうなったのだから責任は無論自分にあるわけだ。「相場も女も自己責任」という原則なのは言うまでもない。昨今、離婚が全世代で激増している主因は、この「自己責任」を放棄した結果の出来事という事なんだろう。どちらかが放棄したかは別として、まあ多分両方ともなんだろうと思う。喧嘩両成敗というから一方的にどちらかに問題があるというよりは、多分お互い様という事が多いんだろう。神様みたいに間違いをしない人間なんているはずも無いのだから、お互い相手の間違いだけを指摘批判するだけでは甲斐が無い。自分だって相当間違いをしているはずなんだから、お互い様である。その上で「まあ、そこんところは」と譲歩してとか無視してとか見ないフリをしてとかいうのが成熟した大人のお行儀であると思う。
「東京でアタシのお花のアレンジは一番カッコイイ」と多分マダムは思っているんだろうから、売れない花屋をワガママにもう10年もやっているのだね。大体土日は営業しないなんて小売業があるのかよ?客を舐めているとかしか言いようが無いが、土日に金を使うのは貧乏人(平日は会社で仕事をする人)だからそんな人を相手にしても可能性がないと思ってそうしているんだろうと思う。特級主婦というのは「自覚が無い」という事で、まあそれでいいんじゃいのと思う他ないのである。
このマダムが、僕が月足とか折れ線グラフを更新している時に、数年に一度たまにチラッとグラフを遠目から見て「心電図が止まってるね。」と笑う時が買い時なのであるが、これが外れた試しがほとんどないのだね。マダムは経済とか株とか相場とか無縁で一切何も知らない女であり、相場なんて競馬と同じ博打だと多分思っているのかもしれない。そんな女が俺より(物事の見方が)上手いとホトホト自分が嫌になるのだが、事実なんだから「物は見えているようで全く見えていない」という反省しきりという人生なのだろう。
さて練習生のために少しクドイおせっかいを書くと、「心電図が止まってるね。」というのは値動きが無い状態である。月足でも折れ線でも同じ事で、下の方で横にツーーーーーと動かない。こういう状態になれば、どこを買っても同じである。まだ多くは無いが、そういう横にツーーーーーと動かない状態の少し前を見てみると、大半で上下に一定のレンジで上げ下げを反復しているはずだと思う。安値を切り下げるのが特徴で低位の500枚ぐらいの30年を見れば気がつくだろう。その手前の動きは、「突っ込みと戻り」の反復が数回必ず起きていると思う。
だからこちらの動作は「つっこみを引きつけてゆっくりと買い下がり、戻りを素早く外して、詰まればドテン売り越し」が日常的な短期の操作ということになる(リズムとかうねりとかを取る場合)。500枚を見るのは当然、自分で道具がないと確認さえ出来ない。それをマジに実行しないからわからないという事になる。観察しようにもその観察する対象を自分で作らないかぎり「感覚がどうしてできるんだ?」と思わない人間の思考ってなんだろうと思う。まあアメーバだから所詮こんなもんかといつも思うのね。
そういう観察がある前提で僕のテキストを読まないと「意味不明でハアアーー」となるんだろう。当然、こちらはある前提で書いているのだが、その前提がある人は見る所ベトナムさん一人だけだから、意味が通じないという事になるんだろうと思う。だからテキストをどう読もうと怠慢な人には全く意味を持たないことにどうしてもなるのだろう。相場の空気なんて全く読まんで良いから、ちゃんと日本語ぐらいは読めと言いたい。
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