周囲の同世代で健康を害する人が増えているのを書いた。みんな真面目で利口な人ばかりで世間では多分エリートの勝ち組と言われる人に多い。勉強が出来て、仕事熱心で単身赴任も厭わずに寝る間も惜しんで働くようなタイプに多いお仕事積極人間が一番に健康を害する。健康は通常の生活をするための基礎の基礎だから、いくら頭が良くてお金持ちでも、病人になれば生活に関するすべての効率がガクッと落ちて、思うような快適な生活は出来ないだろう。原因は様々だと思うが、大別すると
1 睡眠不足 2 食事の不規則や偏食、暴飲暴食 3 運動不足 4 仕事のしすぎ 5 ストレス過多 などが多いのだと思う。対処法は 仕事はサボって充分休息する以外に無いだろうと思うが、わかっていても出来ない状況や環境にいる人が大半で、責任有るポストについていればしかたがないと自分でも思っている。競争が激しいから自分から外れるような事は出来ないという意識が、きっとそうさせるのだろう。「家族のため」などと言っているが、病気で寝たり死んだりして困るのは家族なのである。「休みを取る勇気」が無いだけの事で、僕に言わせると「単なるアホの見本」以外の何者でもない。
気持ちはわかるが、命あっての物種であるから、ほどほどにしてリラックスするしか解決は無いと思う。
お金と時間に追いかけられて、ゆっくりと成果を楽しむ事も出来ないでラットレースを30年以上も続けて、果たして定年後にする事が無くなると途端にアツルハイマーでがくっと来るような人を見ていると、もっとゆっくりと働いて自分の好きな事をしながら適当に手を抜いて楽しく暮らしてきたほうが良かったろうにと思う。いくら必死に働いても勤め人なら最初からタカが知れている事ぐらいは自分でわかっているはずだから、目くそ鼻くその餌に釣られて限界まで自分を追い込めば、どこかに無理が来るのは当然だろうと思う。「真面目の弊害」なんだろうと不良の僕などは信じられない気分なのだ。彼らが本当に欲しい物が仮に時間とお金だとしたら、方法が最初から間違っていると個人的には思う。賃金とは労働の対価である。つまり時間を売るからお金になる。そういう構造のなかにいる限り、唯物的な豊かさとは多分無縁の暮らしにならざるを得ないだろう。歴史を見てもわかる通り、歴代の豪奢というものは、支配する人の専有物だったのだから、それが欲しいならそうなる以外に方法は無い。それが好きならすれば良いが、誰にでも出来ることではないだろう。
ラクチンに生活するためには健康が一番重要だ。だからなるべく少ない拘束時間であること。実入りは無論期待できないから、少ない実入りでも出来る快楽を手なずける必要が有る。金をかけないでも楽しみは工夫と発想でいくらでもある。僕は読書が好きだから安上がりだ。本代に困れば(困った事は一度も無いが)図書館に行くといくらでも良い本がある。それを数冊借りて、温泉に昼間に出かけて、風呂に入って、休憩室で本を読んで、昼寝をしてまた風呂に入ってまた本を読む。5−6時間そんなことをしてもわずかなお金しかかからない。5−6冊読むのに1週ぐらいはかかるだろう。その間は仕事をしてはいけない。真面目に読書と睡眠と入浴を我慢して続けるのだ。すると時間の意味が自分の中で変化していくのがわかると思う。最初は何もしないことに耐えられないが、10日もやればついに諦めるようになる。すると言葉がストンと頭に入りやすくなる。割り切りが出来ない人が病気になる。欲望なんて大半が単なる脳内の幻想でしかないのだから。
腹が減れば、帰りにスーパーに寄って食材を調達して自分で料理を作る。図書館にも良いレシピ本があるから、カレーでもステーキでもピッツアでも自分で粉からこねて作ってみれば、普段の仕事とは異なる脳を使うのでなかなか楽しい。最初は面倒で上手くいかないが、3−5回もやればなかなか旨いのが出来るようになるだろう。自分で工夫をすることを覚えるからだ。夕方とか朝とか散歩するのも良い。季節ごとに異なった草花が咲くのに気がつくし、鳥が鳴いたり、虫が跳ねたりする。そういう時間は、工業社会の人為的な時間とは別物だ。本来は人間の時間とはそういう時間割で出来ていたはずなのだが、お金のために無理矢理棄ててしまった時間である。そういう事をきっと2週でも3週でもすれば、物事の価値観に大きな変化が生まれるかもしれない。養老さんが都会人と田舎の人の参勤交代を半年ぐらいはしろというアイデアを書いているが、サボることで見えて来ることが、その後のその人の見識や行動に劇的な変化を良い方向で生むと思う。田舎で57歳まで一度も暮らしたことの無い都会人が言うのだから効果は抜群であると思う。効用は「とても元気で明るくなる」これに尽きる。
田舎に暮らすと「金」なんていくらあってもほとんど意味が無いという経験をする。第一、高価なモノは一切売っていないのだから、貨幣の効用が発揮できない。マズいラーメン屋とファミレスなど入る気さえ起こらない。自分で作る方が数倍マシで安くて旨いなら、そうするのが自然になる。一部分でも貨幣の交換価値、使用価値を自分が否定する生活を経験すると、そんなに貨幣が欲しくもなくなるし、そのために時間を削って働くなど
異常に感じてくるだろう。だから働く動機の大半が消滅する。したがって働かないでチンタラ、ラクチンなグータラライフをするようになる。働かないでグータラライフが可能ということはまさに貴族の生活だろ?田舎は物価も家賃もみんな安いから(給料も安いが、、)生活しやすいのだ。事業をする以外には大きなお金の使い道がないのだ。働く気がさらさらないのだから、金は必要性がないのである。金の記号性が消滅する世界である。
年に数回都会に出ると、劇的な時間割の変化に頭痛がし始める。そうなれば回復したという事だろうと思う.(爆)適当にハレとケを組み合わせて散財すれば気が紛れるし、、。
朝は好きなだけ寝る。9時でも10時でもヒドイと昼まで寝る。朝風呂にゆっくり使って、火照った身体を冷やすのにテラスでゆっくり豆から引いたコーヒーでも飲んで本を読む、腹が減れば30分かけてゴハンを作って食べる。満腹になると散歩して汗を少しかいたらまた風呂に入って読書でもしながらお昼寝だ。2時間だけ場帳を書いたら、もう他にする事が無い。夕焼けを見たら気が向けばドライブがてら買い物にでも麓に降りる。本屋と輸入食材店を冷やかして、夕飯を作って、また風呂に入って好きな時間に寝る。3時でも5時でも夜更かしはしたいだけすればよい。いつ寝ても起きても良いなら規則性など吹き飛んでしまう。
マッサージチェアを買うのは良いと思う。僕はパナソニックのをネットで買ったが便利だ。風呂から上がると15分か30分か揺られるとウトウトして気持ちが良い。15万ぐらいだったがまだ4年使っても壊れない。毎日2回使って365日で700回。4年で2800回だから1回50円だ。それで予防治療になるのだからタダみたいなものであると思う。動かすと必ず猫が膝に乗る。多分振動が好きなのだろう。動物が好きな物は大抵身体に良いのだろうと思う。振動がきっと何かに良いのだと思う。
今週はマダム以外で有った人は、新居の管理人に5秒ほど挨拶して、NTTの調査員と10分だけ。あとは佐川とヤマト便に10秒ぐらいだ。ストレスの原因がゼロだからストレスがたまには欲しくなる.(爆)