「お前には言われたく無いよ」と多分言われるのだろうが「疲れたと思えば仕事はしないほうが良いですよ。」と思う。僕は元気でもなるべく仕事はしたくない。好きな事しかしないから、仕事も自分の好きなものだけ選んでするから、グラフを書くとか、場帳を書くとかは結構「好き」である。書いているときっと「ここが取れそうだね」とか自然に感じるようになる。それでもなかなかその通りになることは多く無いだろうと経験的に思う。
「どれぐらい(量と時間)書いたらよいか?」とよく初心者の人が質問するのだが、感覚というのは個人差があるものだろうから、「俺に聞かれても困る。」
場帳なら酒田の4本で25年で6万ページぐらいは僕は多分書いている。100ページぐらいの人と僕とが、仮に同じ形式と道具で同じ銘柄を書いたとして、同じような感覚で値動きを受け止めるか(A),その受け止めに対して玉操作を行えるか(B)という2点が差異ということだろうし、その結果が成果の差異ということに同じ資金ならなるんだろうと思う。100ページの人の600倍書いていると多分いろいろなケースを書いているから、いろいろな感じがあるんだろうと思うが、無意識で感じるのだから、その反応が異なる理由を見つけることなど出来ないだろう。
月足グラフでも30年とか40年を1000枚の人と10年を50枚の人で同じはずが無い。10年だとジュグラーサイクルしか見えないが40年ならクズネツクサイクルをカバーする。だからまず自分なりのAを作って、その後Bとなるような分割と時間の練習をすれば「出来るようになる人はなる」ということだろう。ただし自動車教習所のようにほぼ全員が卒業できる世界ではない。その反対でほぼ全員が卒業できない世界である。だから10年同じ努力をしても出来なかったという結果になるのは至極自然だと僕は思う。「適正」が無かったという他ないから「諦めろ」と言う他無い。
「どの程度何が出来るようになるのか?」はやった人にしかわからない。だからクドイ話になるが、暇つぶしとカラカイの意味を含めて、現在の実行譜を場帳の写真と解説を交えて買いてみたりもするのだが、なかなか多分同じような感覚や操作にはならんだろうと思う。簡単に短期間で出来るなら、誰もリーマンなんてかったるくて儲からない仕事をこんなに多くの人がそもそもするはずが無いという事実があるだろう。「いや、俺なら出来る。」と思って辞表を叩きつけて相場師を目指すが半年か一年ぐらいでボロボロで破産する人が9割以上なのは事実なんだから、「ヤバイからやめとけば」と言うことにしている。特に定年までリーマンをしていたような人は、そういう社会に慣れ切っているからいきなり弱肉強食のルールの違う社会に飛び込めば「オイシイ餌」になるのが目に見えているからだ。大事な退職金をオケラにしてローンの残る家まで取られれば家族が悲しむだけでは済まないだろうと思うからだ。多くの人が飛びこんでJRが事実毎日止まるでしょ?相場は体力も気力も必要な仕事だしお金も胆力もリーマンの比ではない。千万、億という個人のお金のやり取りには慎重さと慣れがいるし、そんな慣れはほとんどの人は経験が無いからすぐにムキになって失敗しやすいのであると思う。
3ヶ月程度の周期の20%程度の小さな値動きでも、そのジグザグの周期とかリズムとかは当然同じではない。少し高安がズレたり、値動きのリズムに縦横方向に癖があったりする。4本で見るのはそれが分かりやすいからであるし、「逆張り」という方法が使いやすいからでもある。自分なりの建てと落としの得意なやり方を練習を限りなく繰り返せば自然に身に付くということが数年で起きると思うし、その間、なんとか大きな損をしなければモノになって来るのだが9割以上の人は、そこまで辿りつかないのが現実だろう。一応の感覚や技術が理屈無く反射的にできるまで10年は必要だと思うから慌てても無駄だと思うのだ。
理解できることと実行できることはだから天地ほどの距離がある。その距離を埋めるのは「練習」以外にないし、その仮定で損が必ず出るから練習の継続が困難になるのだろう。2枚や5枚の玉をいくら操作できても「ゴハンを食べる」ような利食いになることはまず起き得ないから、こんな額では生活できないと一般人は感じる。2−5枚の基礎の地味な操作が出来ないで100−200枚の操作が出来るはずが無いのだが、出来ない自分を無視してまず欲しい金(毎月の生活費 例えば100万)が先に頭をよぎる。
例えば今月で言うと300円代の5401を100枚買うと3000万以上だ。これを4%取れば約100万だから、値幅で12円分綺麗に取れれば目標達成なのだが、18円しか月の鞘のないものを12円まるまる取るのは容易ではないだろう。まず100枚をどう分割できるのか?朝の成り行きなら鞘は最大で12円だ。分割した途端に不可能ということなる。ジグザグに動くのだから現物買いだけでは無理でつなぎや空売りが同様に出来ないと仮に単発で上手くいっても翌月は無理だろう。
だから2−5枚と少量で練習して、波の動きにこちらを合わせるという技術をモノにする以外に利益の反復性がないのだから毎月「飯が喰える」わけがない。マグレは毎回は続かないのである。そもそも毎月同じような利食いになるという発想を持つ時点で相場師としは落第だろう。数年(最低でも3年)坊主でも屁でもないという状態で相場をしないと大きな相場なんて取れっこ無いと思う。
試しを建てて、ダメなら落として待って、また試す、良いなら増して厚くして波に乗って、売ってみて、早いなら買い戻して、また増して、待って仕切る。その後戻りを売って、増して崩れを待って落とす。それからドテンでまた上げを取りに行く。それを譜に単純化すると以下のようになるはずだ。
−1 0−1
1− 0
−1
−2 0−3
1− 0−2
−2 0−4
4− 0
1− 1−0
2−
2− 5−0
−1 4−0
−5 0−1
上記のようになるのが数量変化の一例だが、これを21日の営業日の寄りだけの操作で出来ないと綺麗な利食いにはならない。時間が欠けているがこれが合わないで難しい要素なのは言うまでもない。しかもそれを毎月100枚でするのだ。最大5枚でも出来る人は1000人いて多くて3名だ。100枚だと10万人に一人いるかいないの世界だろうと思う。
自分の練習譜はどうなっているか?1ヶ月の間に上記のような操作の質になっているのか?場帳を2、3ページ見た瞬間で、どの程度の練習成果の度合いなのかがすぐにわかるだろう。
場帳や月足、折れ線グラフを書いているだけでは一向に操作が上手くなることは起き得ない。当て物の域を一歩も出られないのだ。自分が出てみた感じ以外に信じるものが一つもない主観世界の出来事をどう乗り切って行くのか?くどいが練習とはそのためにするのである。 |
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