日記 - 詳細表示 - 猫次郎のなんたらかんたら書き放題

　なんとか慣れないヤフーファイナンスの過去の株価ページを使って６月の月足更新を終えた．全く使いにくくなってグラフを書くためのデータ取得には不便だが悪いことばかりではない。むしろ僕の利益率は今後更に大きく伸びる可能性は構造的に高くなったなと言えるだろう。不便になったものの対処は新聞を買っていくらでも修正は可能だし、なんなら他の業者を探して使いやすいものを買えばすむ事だ．面倒だがしかたがない。

　ページ更新の原因は明白で、利用者の８割が携帯のスマホサイトであるという理由だろう。つまり株式売買をしている人の８割が、スマホやガラケーを売買の道具として使用しているという事実があって、それに対応したページ構成に変更されたという事だ。こちらはPCでデータ取得だけが目的で、売買は場帳と手書きグラフの現物買いと信用売りの組合せだ。道具の差は歴然だ。バズーカ砲と竹槍、トマホークとカラシニコフ。やる前から勝負はすでついている（笑）。

鴨がドンドンこうやって増えてくれるのだから、ちゃんとやればよほどの馬鹿か間抜けで無い限りは構造的に条件が有利に変っていくのだから、負ける理由が見当たらない。馬鹿でも取れる相場が、更に眼を瞑っていても取れるということに成らざるを得ない。ヤフーさん毎度どうもありがとうというわけだ。

　銘柄袋とじレポート６月号を練習生に配信した。どう使おうが使うまいが生徒の自由だ。僕は関知しない。個人の感覚で選んだものだから「上がりそうな感じ」以外に何の根拠も無いから期待すると肩すかしということが良くあるよ。当たって２－３割といったところかという気分で使うと良いだろう。

　このブログを始めて半年が立った。結構面白い事になってきたなと思う。開始時の１５０程度が４００－５００の３倍程度にアクセスが増えた。テキストが長いから、携帯で読むのはきっと疲れるだろうなあと思うし、長過ぎて途中で読まない人も増えただろうと思う。カキコも増えた。友達も増えた。たくさんの人からメールも頂戴した。その人たちはブログを始めて練習状況をブログに書くようになった人も増えた。こうやって日常生活がすこしずつ変化していく人もいるということだ。

　人間はいつ死ぬかは誰にも大抵わからない。「俺だけは死なない」と思っている不死身の人だってそのうちいつかは必ず死ぬ。どんな人でも死んだらお金は使えないから意味が無い。「最も生きていることが確実な今という時間だけが」生きるに値する信頼できる時だ。合理的であればあるほどこの今という時間を豊かに充実して快適に生きる以外に方法はない。どう生きるかということがどう死ぬかということと同義なのは明白で、いい死に方をしたいのなら今をどう生きるかしか答えは無い。

　ピエールクロソウスキーの「生きた貨幣」という難しい本を何度も取り上げては引用したが、この本を読んでから（１０年以上前だった）僕の考えは少し変った。そうか僕が生きた貨幣になればいいんだ。貨幣とは価値の交換と蓄積の手段としての記号である。自分が手段そのものになるのなら、あとは交換が行われる場所（WEB空間で）で自分が直接交換されることで、どんな場所、人とも交換されうることとなる。あとは僕の記号性を識別容易に表象化する行為を行えば、あとは勝手に貨幣のほうで流通するのだろう。

チェゲバラやトロツキー、毛沢東のような革命家、ジルドルーズやフェリックスガタリ、クロソウスキーにフーコーといった思想家や学者、本間宗久や佐藤和三郎、是川銀蔵や雨宮敬次郎のような相場師、誰にだって交換が可能な記号として自由に流通する。自分かこうやって生きてみたいというような過去のモデルに瞬時に記号として交換される身体＝器官なき身体という記号によって僕が流通するということになる。

　幻想（シュミラクル）としての器官なき身体にも、他者は反応する。毎日４００－５００も反応するまたもうひとつの器官なき身体たち、、。反応する器官なき身体はやがて高原を作り出す。リゾーム状に群生する１０００のブログというプラトーだ。こうやって資本主義の作り出した樹木状（ツリー状の）価値体系が自然に壊されていくんだろう。

「俺を先生とか師匠とか呼ぶな」という本当の理由はそこにある。教育という対人関係が否応無しに作り出す権力構造のツリー状の自己欺瞞をどうやって破壊したらいいのか。人が名前によって規定されるテキストであるとすれば、全ての権力から離れた部分にしか、きっとノマドは生きていこうとはしないだろう。

そんなことを眠りながら猫は今考えている。