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猫次郎のなんたらかんたら書き放題
お山の上から鴨を食うノマドライフは極楽ね

書庫日記

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白梅綻ぶ

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白梅が咲いた。テラスで雪に埋もれていた白梅の莟が綻んだので室内に入れたら一気に開花の様子。春が来たなあと思う。養老先生の本を2冊寝しなにベッドで読んでいるが、「自然」に触れる時間のウエイトを上げろという主張はドンずまりの資本主義に新しい地平を開く鍵かもなと感じる。発想を変えて、幸福の鍵がどこにあるのかを視点の移動をしてみれば、自分の持ち時間のウエイトを少しだけでも「自然」のただ中に入れることで違った世界が見えてくるはずだ。自然は危険で人より大抵は強い。人間とは無関係な時間軸を持っている。こちらの都合に良いようには動いてくれない。どうにかしようとしても無駄で、こちらが相手に取り入るしか手が無いことが大半である。そういう不便を自然は思い出させてくれる。都会にいれば自然はないが、田舎にいてもその自然の多くは作られた自然が多い。里山もそうだし別荘地もそうだ、人工的な自然だから、厳しくないし、慣れが無い人でもなんとか入っていける初心者向けの自然である。年を取ればいきなり無理をするよりも、そういう半端な自然でも良いから、都会の時間と強度から離脱して、人工的な環境からすこし自然の力が強まる場所に移動すると文明のありがたさというのが実感できる。少しばかり雪が降っただけで通常の暮らしが成立しないことがわかる。夜は道が凍って危ない。これで停電でもすれば一巻の終わりという感じが濃厚になる。トイレも流せない、照明がロウソクか懐中電灯では多くのことが出来なくなる。暖房が無いと寒くてなかなか眠れない。湯を沸かすのにも一苦労である。災害を受けた人の気持ちが少しは理解できるというものだ。家を流され、家族を殺され、自然にみんな持っていかれた多くの人たちは、それでも自然の中でなんとか生き抜いていくしか道はない。悲しみが少し柔らいだら、悲しんでばかりはいられない。今日をなんとか凌いで生きて行くというのは自然の中にいるほうが、都会にいるよりはしんどい事が多いと思う。そのしんどい分だけ、有り難みがあって喜びも深いという複雑な感情を人間は持ち得るのが救いなのだろう。
2年前から年甲斐もなくハイキングのような軽登山をすこし始めて見たがと、自分の喜びの質量が変化するのが自覚できる。何一つ不足するモノが無い便利で贅沢な暮らしにも満足できない自分の心と身体が、実はマテリアル以外の何かを強く欲しているのが自覚できるのだ。同じ寿司を食うのでも、腹ぺこで食うそれは実に上手い!必要性とは僕の場合は確実に「不足すること」の向こう側にしか今は発見できないという事実である。ややこしいことだが、満たされた欲望を一旦捨て去ることでしか、より強度の満足を得られないという都会病にいつの間にかかかっているのだろう。相場なんてその最たるものだろうと思う。でも適当に買って、後は忘れてしまえばどうということはない。あってもなくてもそんなに生活に必要なものではないし、ないならないで生きて行くことは可能なのだから。
 久しぶりに7時に早起きして、東京に変えるマダムを駅まで送った。8時39分の東京行きに乗せるために送迎の軽自動車の車列が駅前に並ぶ。やはりこの地域の人も熱海か三島まで電車で通勤通学するひとがかなりいることがわかる。多くは学生かリーマンなのだろう。農家の子弟たちも現金収入が欲しければ、農業を専業にするような選択はしない人が大半だろう。工業製品が欲しければお金で買うしかない、農家なら米や野菜は物物交換が効くが、それ以外のものはお金を通じてしか交換が出来ない現実に直面する。ここでも都市と田舎の暮らしの切片があるいは周縁が浮き彫りになる。交換価値を表象する通貨という幻想に支えられた都市中心の世界観だが、ささやかな表象たる軽自動車の車列に一台だけ巨大なメルセデスは異様な映り方をしていることを強く自覚しつつも、僕はそれを止めることは恐らくないのだろう。NYはほぼ元の高値に戻った。東京もほどなく新高値に進むだろう。春が来たという事だ。
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高値から9ヶ月後の兆し陽線が出たものがある。8835の太平洋興発でこのまま陽線が月末まで持つと、いわゆる兆し陽線といって、過去6ヶ月以上の持ち合いを一気に上に抜ける上げの始まりの陽線という線組になる。前回の高値は昨年4月156円だからこれを抜くと青天井で上げの加速度が増すという展開に普通はなるケースが多いがさて今回はどうなるだろう。低位株の多くは昨年4、5月に一旦は年初来高値をつけて、調整に入っていた。どんな上げ相場でも、常に上げが持続する限りは年初来高値をいつかは更新していく。酒田罫線は新値、新値と新値を取る方向に対して逆行の玉を建てていく逆張りの建玉法である。兆し陽線は、揉み場から離れて「通いの相場」が「運びの相場」に変わる兆しを指して言うから、うねり取りの場合は一旦兆しで天井して、その後月足2本の陰線を見て(逆行のうねりを待って)買うという一応のルールらしきものはあるが、これも当たらないことが経験的に多い。そのまま上昇してしまうケースが多いのである。ハッチの10%法という順張りルールにしても、ニコラスダーバスのボックス理論にしても、この上げ始めたのに乗るという投資法である。やり方はそれぞれであるから好きな慣れた方法が好ましいのは言うまでもない。自分が慣れた方法というのは間違いが少ないし、少なければ損が少ないから結果、当たれば大儲けということになる。仮にこれが今後観測通りに動いたとすれば、同様な時期に高値を取ったものが次々に動き出すという可能性は高いというとになる。月足を書くと誰にでもわかることだが、低位株はほぼ同様な動きをすることが多いからで、4月高値が動き出すということが本格化すれば、次は当然5月高値(大半は5.22だ)のものがそれに続くという連想が起きやすい。相場が幻想のゲームだというのはそういう意味でもある。何故そうなるかと考えても正確な理由などわからないが、相場というのは買えば上がるし売れば下がるということだから、買う人がその気になって買い始めたということだけは分かる。何も買うといっても新規に現物を買うばかりではない。空売り、つなぎ売りをしていた人が買い戻しをかけても買うことになる。売っても取れなければ買うしかないからである。2012年10月に66円だったものが半年で約3倍の156円まで上げた。だから半値ぐらい押して揉んでそこから切り返す。揉みは9ヶ月だから定石通りの動きということになる。値動きの周期は3ヶ月あるいはその整数倍というのはうねり取りの観測の基本周期である。高値付近の信用買いが全て損切りで終わって、軽くなった時点で再度買い方がせめて行くという値動きの基本形である。目先の強気を振り落とすという所作を通じて相場は次第に人気度を増して迫力の有る上げを本格化する。そうやって何度か高値を経ながら値位置が大きく水準訂正していくプロセスを買いだけで取るのがFAI投資法でファンがかなりいると思われる。そういう人たちは慣れたものだから、8835と同じ業種の石炭、石油、エネルギー、あるいは不動産などの銘柄から類似性を選んでまず試しを入れて動きを見る。同じように動き出したら、逆張りでどんどん買うので、思ったほどの押し目が無い、つまり押し目待ちに押し目無しという状態の値動きが場帳からすぐにわかるようになる。つまり順張りでも買うという局面だろう。こんなクドい説明をする必要も無く、くるくる玉を転がして3−4ヶ月の間に資金を3−5割も利食いが出来るほど転がして波を泳いでいくのだ。アホでも取れるというのはこういう動きになる前に、適当に押した所、高値から(上げ幅の)半値押しぐらいから10円とか15円とかの値幅で自分の資金量に応じて底練りの安値をポツン、ポツンと拾ってそのままにしておく。少し戻したら少し売って感じを見る。試しの売り玉だ。「ああまだ早かった(売るのが」とか「ああ逃げて正解だな」(まだ下値調べがあった)とか経験しながら見込み通りのタイミングでは中々動かないということがわかるようになる。「当たんねえなあ」と思えるようになればシメたもので、当てなくても結果はトータルで大きく利食いになっていくのだが、そういうプロセスは連続した値動きに玉操作を連続的に行って波に乗る経験をしたものでないと体感していないから理解のしようがない。プリンを食ったことのない人にどうやってプリンの味を教えるかというのは「無理」という以外にないのである。「まず騙されたと思って食ってみろ。それで当たって死んでも俺は知らない。」というのが教授法である。(笑)
 大体、何かを訓練するというのは知識でわかることはたかが知れている、身体で覚えないと覚えた事にはならない。鉄棒の蹴上がりというのだって、いくら絵やビデオで説明しても実際それが出来るのはクラスで数名である。腕の力とか腕を引くタイミングとか足を蹴る角度とかが一体に流れるようになって初めて成功する。その手前では手に豆が出来たり、腕を放して落下したり、頭を棒にぶつけて痛い思いをしたりする。それを超えて練習をして出来るようになる人がわずかにいるに過ぎない。知識は何の役にもたたないとは言わないが、操作がダメならいくら知識で知っていても金にはならないのである。でも蹴上がりが出来ない僕がリズムやうねりを取れるのだから、操作は少なくとも蹴上がりよりは数段簡単だろうと思われるが、こればかりは個人の感覚だからわからない。「やってりゃそのうちできるさ。」以外に言いようが無いのである。だって僕が出来たということは普通に目が見えて、グラフと場帳が書けるなら出来ない理由は無いはずだからだ。相場の玉操作というものは身体的な経験を通じて蓄積される。つまり慣れが重要というのはそういう事であるが、この慣れを作るために同じ事を何度も繰り返すうちに感覚が次第に出来てくるということなのだ。玉を重ねないとそういう感覚は生まれない。つまり分割は感覚醸成の前提となるのだが、理屈っぽいやつは一生わからない。感覚とは操作の連続の基体の上に成立するが、毎回波の強さは当然異なるから操作もそれに応じて異なるということに成る場合が多いのだが、ドルーズの言う「反復と差異」という言語概念はつまり反復を繰り返すうちに操作の質が反復を通じて差異化していく質的な変化を指して言う。このわずかではあるが決定的な感覚的な差異を「変動感覚」と呼ぶが、基体となるものは場帳とグラフという手書きの道具である。手で書くという身体的な行為を通じて感覚の基体が醸成されていくことになるが、これもまた同じような値頃のわずかな変化のバリエーションのうちに、自分なりの玉の重みと波の強度という平滑空間の身体的な認識ということになるのだが、わからんやつには何を言っても呪文に聞こえる。呪文とは幻想の祝詞である。であるからして相場師は資本主義の(無意味な価格変動の)呪われた部分なのである。

voce open!

丸ノ内線、新中野、鍋屋横丁(通称なべよこ)に
Bar Voce (ボーチェ)
2014年2/14バレンタインデー!にOPENしました!!!
店主の松浦氏は、10年前まで鍋横でビストロを営んでました。
青梅街道から鍋屋丁商店街約80m、キャンドゥ横地下1F TEL 03-3383-5751


友達がjazz bar を開いた。新中野、鍋屋横町とマイナーな場所で古いレコードをかける無口で無愛想な同い年のマスターである。僕は酒が飲めないし、東京には年に数回しか行かないので売り上げに貢献できないので宣伝で少しお手伝いできればと思う。

この年になると残りの時間がそうそうたくさんあるとも思えない。だから好きな事をして暇を潰すぐらいしか時間の良い使い方というのを僕は知らない。相場師は強欲に違いないと思うものの、その強欲がモノに向かわずに相場の波に乗るという快感だけで終わってしまいそうなのが自分ですごく気に食わない。何を買っても嬉しくない。でかいメルセデスが2台あっても嬉しくない。ベントレーとフェラーリに買い替えても悦楽が増えるより友達が減る可能性が更に増す。豪邸も欲しくない。誰が掃除を毎日するのだ?養老先生みたいに虫取りとか好きな事がある人はひと迷惑で家族は困るだろうが幸福度がすごく高いだろう。そのために命を賭けているのだから、手に汗握って真剣である。家族なんて様々だから、元気ならそれ以上贅沢を言わないことだ。それぞれが自分の好きな事をして生きるのが最高だと思うから。人生は暇つぶしであると思う。どう自分で納得して潰すしかない。
物欲が人より特段と強いという自覚は無いが、贅沢な暮らしに慣れてしまうと周囲と話が合わないで浮く。同級生とか昔の仕事仲間とかとごくたまに飯を食うような機会があると生活の話がどうしても出ることになる。リーマンがよく行くような一人1万ぐらいの安いダイニングバーみたいな所が多い。無論飯が旨いはずは無い。話題がなるべく金の話にならないようにしないとイヤミになる。すると相手が気を使って話しかけてくる。「どう、ご商売は?」なんて気を使われると「全然、ダメ、目下花屋の亭主でヒモ状態がもう10年続いてるよ。」と答えると大抵相手は嬉しそうな顔になる。人の不幸は蜜の味というが、自分より恵まれていない男を見るときっと安心するのだろうと思う。穴の開いたジーンズにカモフラージュのパーカーなんて着ている奴など僕以外には誰もいない。みんなスーツにネクタイである。「どこに住んでいるの?」とか「離婚したの?」とか具体的な質問になるとさらに困る。ヒモだと言ってるのに離婚するはず無いだろうと思うのに人の話は全く聞いていない奴が大半だ。酔っているせいもあるだろう。「ただいま別居中で山の上に住んでる。まだ離婚はしていないよ。仕事も何もしてない。孫が3人生まれて俺は一人でちんたら遊んで暮らしている。」と答えると相手は信じない。「ほんとは何してるの?」とうるさい。「あ、そのしている時計良いなあ。幾らしたの?」とか聞かれるとこちらは詰まる。「忘れた、昔買ったから、、」とごまかす。こいつは多分値段が高い時計が良い時計であると思っているらしい。価値観に好き嫌いとかは関係ないのか?人生は金以外にないのかね?
友達の大半は今でもリーマンが多い。9割ぐらいがそうだ。なんで日本人は自分で好きな仕事をしないのだろう。誰かに雇われるのではなくて雇う方にならないのだろうか?だから話は永久に平行線だ。大企業で部長をやっているのを凄く自慢したいらしいのだろう。賞与が400万出たと威張っていた。きっと2000万ぐらいの安月給だろうが、それが自慢ならさせてやるに越した事は無い。そういう幸せもあるんだろうし、否定しない。立派なお仕事で何よりであると思う。「もっとがんばって社長になってね」という皮肉は言わない。なれそうな奴は不幸な奴を見て酒なんて飲んでいる暇は多分ないだろうと思うから。
 経済でしか幸せを確認できないような知人がすごく増えた。それはきっと世の中が貧しくなってる証拠だと僕には思われる。それでもそれ以外に何らかの方法を持たない者に何かを言っても意味は無い。時間の無駄というものだ。先輩の一人が会社を潰してホームレスになっていたのを数年前に街で見かけた。池袋の地下鉄通路でダンボールを敷いて寝ていた。嫌な匂いがした。財布に30万ぐらい入っていたので有り金を全部やろうかとも考えたが思いとどまった。不快感が僕の顔に出るのは目に見えている。先方から望まない限りこちらが施しをするのは礼儀に難する。僕たちの関係性は仕事の先輩と後輩だったのだから。多分それをすると彼のプライドを壊すだろう。プライドがあるからこそホームレスで生きて行けるのだろうと思ったからだ。それでも人間は一人では生きられない。相場師も例外ではない。市場がないと売買が出来ないし、お客さんになるような人たちがたくさん増えればこちらは助かるのも事実だ。こうした面倒な事を忘れるために多分多くの人たちは酒を飲むのだろうと思う。僕はそれが出来ない分だけ不幸なのかもしれない。ということでお酒とJAZZ好きな人はVOCEに行ってみてください、よろしく。因にマスターは相場は全くしませんので。
東京 15日 ロイター] 水野和夫  埼玉大学大学院客員教授(元三菱UFJ証券チーフエコノミスト)は、2%の物価目標を2年程度で達成しようとする安倍政権の金融政策について、必ずしも国民生活が豊かになるとは限らないとみている。円安効果で実質国内総生産(GDP)など景気の規模は拡大する一方、そのメリットは一部の大企業や資産価格上昇の恩恵を受ける富裕層に集中しかねず、それ以外の国民にとっては生活必需品値上がりの影響の方が大きくなる可能性が高いためだ。円安や資産価格上昇への期待が高まっている分だけ、価格下落時の反動が深くなるといった側面もあり、再び実感なき景気回復になると見通している.<2%物価目標、円安メリットも賃上げの余裕乏しくアベノミクスは2%という高い物価目標を掲げることで人々のインフレ期待に働きかけ、デフレ脱却につなげていくことを狙う。日銀の新体制の下、黒田東彦新総裁は2年程度で2%の物価上昇に挑む姿勢を示している。水野氏は「安倍政権は金融緩和で期待に働きかけるというが、期待はマーケット内にとどまり、その先の実体経済に波及するには不確実性が高い」と指摘、成功する確率は高くないとみている。確かに輸出企業では、円安がもたらす為替差益や数量効果により収益は上がる。しかし水野氏は「円安により輸入価格も上昇するので、生活必需品は値上がりする。一方で、賃上げはなかなか難しい」とみる。「企業は株主総会を乗り切るために、利益をできるだけ大きくする必要がある。利益から差し引く過剰設備の減価償却費もかさんでおり、賃金をそれほど引き上げられる状況にはない」と分析している。この結果、輸出型企業をけん引役に企業部門の収益は回復するものの、生活者の実質的な懐事情はかえって悪化し、購買力の高まりは抑えられてしまう。「一部の大企業だけにメリットが集中、生活必需品は高くなり、日本国民全体の幸福にはつながらなくなる。従来のデフレ期同様、大方の国民にとっては実感なき景気回復ということになるだろう」と予想する。<円安効果は2年目以降が正念場、資産バブルで富の偏在円安による企業部門活性化の効果についても、持続性が期待しにくいとみている。 「1年目は確かに為替差益が出るし、競争力効果で数量ベースの輸出拡大も見込める。しかし2年目以降、毎年1020円もの円安が持続するとは想定しにくい。為替はむしろ安定することが重要だ」と指摘。安定すれば「あとは貿易相手国の購買力の拡大次第になる。2000年代は新興国の成長と米国の住宅バブルでそれが可能だった。しかし世界経済は当面、そうした状況を期待できる情勢にはない」とみており、為替安定後の輸出拡大は不透明さを伴うとしている。水野氏は、日銀が2%の物価目標に向けて無制限に金融緩和を継続していった場合、むしろ資産バブルの傾向が強まると懸念する。長期に金融緩和を続ければ「土地や株といった資産インフレを引き起こすことになり、資産家だけに恩恵がもたらされる」と指摘、富の偏在が起こりかねないとみている。しかも円安や資産価格上昇は永遠に継続するわけでもない。「円安や資産価格上昇の持続を期待する人々、企業収益拡大を見込む企業など、期待を持つほどにいずれ損失が出ることになりかねない」ことも想定されるという。最近の世界経済を振り返ると「バブルはほぼ3年に一度やってくる。08年のリーマンショック、10年のギリシャ危機、そして今度は日本発のバブル危機となるリスクは否定できない」と予想する。そうだとすると「安倍政権の経済政策は、社会実験にしてはコストがかかりすぎる」と水野氏はみている。
以上は昨年3.15のロイターの記事より転載した。一年が経過して、黒田緩和からガイダンスに沿って日銀はQEを実行し、CPIも2%の目標に向かって上昇しつつあり、当面の政策効果は実現しつつあると数値的には言えると思われる。水野氏の指摘のようにGDPが上昇しても、それで即座に全国民が同じようなメリットを受けるということもないだろうし、実際の恩恵はインフレ資産保有者に現在の所は限られるというのも現実だろう。株と不動産(特に都市部の資産性不動産)の所有者に恩恵のほとんどが集中している。今後、円安の進行によるトップラインの回復によって輸出大企業を中心として賃金の上昇が起きると思われるが、その上昇規模は恐らく生活コストの上昇分程度に留まるだろう。将来消費税が2度にわたって上がるとすると恐らく賃金上昇の大半はそれによって相殺されると考えられる。また家庭から政府への所得移転によって(税収増)その資金は福祉と公共投資に再配分されることになっているから、そうした分野への資金配分を通じ、企業業績にプラス効果が起きると思われる。内需系の企業(建設、資材、商業、サービスなど)に恩恵が生まれるだろう。企業の資本余剰(200兆円)が設備投資に向かうかどうかが、次の景気の拡大の鍵を握るだろうが、M&Aなど積極的な海外資産の取得に動けば、円安の追い風になると思われる。国内は設備過剰がまだ続くし、国内需要自体が人口減と重なって数量的には明るい見通しが立たない以上、国内の実物設備投資は大きく期待できそうにない。すると余剰資本は金融機関を通じて結局はバブル化する可能性が毎度の事ながら高いと思われる。エネルギーコストの上昇(原油100ドル)によって新興国は一時的に潤ったがここに来てインフレから通貨安、輸出減、先進国への資本回帰が起こり、景気は大きな減速傾向を鮮明にしている。新興国の消費の腰折れが起きれは先進国からの輸出には限界がある。結局物的生産による消費拡大には世界規模では限界があるから資本と労働の余剰は一義的には解消されず、金利の大幅な上昇も先進国では起こらない。結局は水野氏の指摘するように、過去の国民経済的な観点からの成長という視点には先進国は元々無理があって、「ものつくり」による成長神話は一部に限られ、先進国の国民全体の生活水準を底上げするにはいたらない。そこには資本の余剰と労働力の余剰が常に存在し、内需の拡大によってそれを吸収するというのは困難になっている現状の延長に留まる。つまり成長の恩恵に預るには怖めて個人的な努力や選択にかかっているという時代に我々は生きていると考える方が現実的だと思われる。
先進国のこうした共通した状況を打開するために、金融市場による資産性市場の拡大と外縁の延長という発想がQEという方法論であるが、同時に無限の量的、時間的拡大は必然的に種々の資産市場でバブルとその破裂を繰り返してきたのも歴史の示す通りである。金価格の急騰が記憶に新しいが、金に流れ込んでいた資金はその後株式と不動産に移ってNYを史上最高値にまで持ち上げることとなった。今後はこうした余剰資金が世界中のリスクプレミアムの高い(割安な)資産市場に集中するという傾向が益々顕著となりそうな気配である。そのバブルにどう乗り降りるかという割り切りがマネーゲームの主題となろう。偏在する富を、所得の再分配によって是正するという方法論にも限界があるから、結局は金持ちが必要以上の奢侈的な消費によって需要を牽引するという以外に具体的な緩和策は見あたらない。カジノ振興策が一時期論議に上ったが、論議するより実現する事が解決法だろう。貧乏人がカジノに行けないのはしかたがないのか、なけなしの金で一発逆転を狙うのかも個人の選択と努力にかかっているという点では金持ちも貧乏人も大差がないだろう。投機とはもともとそういうものである。

猫次郎はずっと超強気

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2月21日(ブルームバーグ):格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は21日、ウクライナの「政治的危機が大幅に悪化した」ことからデフォルト(債務不履行)状態に陥る公算が大きいとの見方を示し、同国の格付けを引き下げた。警察と反政府デモ隊の衝突で、ウクライナでは今週に入り少なくとも77人が死亡している。


 ウクライナがキナ臭い。内戦一歩手前の状態と言うニュースを見た。昨年はアラブでも同様な動きがあったし、民主化を進めるとどうしてもこういう動きが出てくるのは自然な成り行きだろうと思われる。この種の動きを力で押さえつけることに成功しているのが、今の所の中国と北朝鮮ということなのだろうが、いつまでそれが保つのかどうかは疑わしい。歴史を見るまでも無く、現在の統一中国の判図が固まっていた時代のほうが例外的であり、3、4の国に分裂していたのはごく自然な成り行きだったのだろう。民族も言語も気候風土も大きく異なるならそれを共産主義というイデオロギーでつなぎ合わせていることの法がマジックである。だからこそ、ダライラマとオバマの会談に口を挟み、台湾や香港を統一中国になんとか組み込もうと党は必死なのだろう。ロシアの例を見るまでもなく、共産党の独裁が終わると同時に民族的な動きが出て、ロシアは一気に昔に近い判図に戻った。中国は社会主義市場経済などという自己矛盾を歌いつつ、実質は党の幹部とその子弟が国家的な資本主義の元締めを兼ねて市場化を急いでおり、その弊害は理財商品に留まらず、今後も次々と表面化してくるものと思われる。仮に金融市場でこうした国家的なデフォルト状態が頻発するような可能性が高まれば、先進国の金融市場も無傷では無論すまされないということになるのだろう。FRBは現在のところテーパリングをアナウンスに従って実行中だが、今後リスクが顕在化してくるような事態が起きる場合、その規模や速度に変化が起きる可能性を考慮する必要があるだろう。ドルの垂れ流しによって、リーマン以後のデフレ状態はなんとか世界規模では元に戻ったが、絞ればどこかが弾けるというリスクを常に抱えながらQEは継続されているのが実情だろう。前門の虎、後門の狼状態で結局立ち尽くすわけにも行かずに、後ずさりになるのではにのかと個人的には思っているのだが、さてイエレンのお手並み拝見というところである。当面は常に突っ込み買いに歩があると思う。イベントで突っ込んだら反射的に自動的に買いである。大抵は3月で元に戻る。
 東京の225は先物に振り回されて毎日にぎやかなことでご苦労様という感じだが、実際の場帳の感覚ではこれとは全く異なる値動きの感じが強い。低位株しかほとんど書いていない(250のうち237が低位株300円以下である)せいもあるから、225どころかTOPIXさえあまり連動という感じがしない。あえて指数で言うのなら単純平均が近いということなのだが、それの動きは実に穏やかでなだらかな動きで、昨年5月高値333と今年2月安値282の値鞘はわずかに51円15.3%でしかないのだが、場帳の銘柄を見ても、倍加したり半減したりしたものがゴロゴロあるが、下値は確実に固まって切り上げるというグラフに個別の低位株がなっているのは明白だろう。急騰後の調整の型は様々だが、ペナントからフラッグに変わるものがここにきて少し増えて来たのかというぐらいの変化であると感じられる。2003.3 308から2006.2 576まで187%266円の変動が前回の戻り相場であったが、今回は現時点までの変化は、2012.6 199から2013.05の333までで167%134円の変化でしかない。値幅、日柄ともに大幅に不足していると個人的には思われてならない。仮にデフレからインフレに状態が変わるのだとすれば、この程度の変動で収まるはずなないだろうというのが強気の見方ということだと思われる。一方でこの間にFRBのバランスシートは5倍に膨らんだ。少し拡大しすぎてビビっているのだろうが、他に手が無い以上はいたしかたないという諦めの緩和という事だろう。ECBも日銀の手ぞろいのQEだからジュアブジャブの状態がそう早期に解消されるとは思えない、結局、金は世界中のリスクプレミアムの高い(割安な)商品に行き着かざるを得ない。それは多分日本株ということになるだろうというのが僕と武者氏の共通の結論であるということだ。とにかく、ごちゃごちゃ言わんで低位株を買って3年ぐらいほっておけ。買ったのを忘れる方が良い。なまじ場帳なんか書くと利食いが早くなって美味しい所を取れないということになると思う。これだけで飯を食っているような人は別として、そうでないなら定期預金だと思って、月足で2本陰線を引いた翌月の発会で買って2−3年経つまで何もしなければ良いのである、多分、人生でこんなに儲かる事があるのかというぐらい儲かると思う。現在は300前後の単純平均は2−3年で600前後に化ける思われる。すると100円の株は大抵300−400円になっている。これ以上美味しい
相場はそうそうお目にかかれないというぐらい30年ぶりの低位株の上げ相場が待っていると僕は勝手に思っている。(笑)無論そうなるかどうかは時間が過ぎればわかるはずだ。当たるも八卦、当たらんも八卦。(笑)
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