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生きた貨幣

親愛なるピエール

「生きた貨幣」を最初に読んだ時すぐにお返事を書くべきだったでしょう。言うまでもなく、読み終えて私はすぐ息を切らしていましたが、反応することはできたはずです。何度となく読み返した今、私はそれが、私たちの時代のもっとも偉大な本であると思っています。あれこれのやりかたで重要であったものすべてーーーブランショ、バタイユ、「善悪の彼岸」もまたーーーーの道がひそかにここに通じていたという印象です。いまや肝心なことは言われてしまった。しかも非常な高みから。だからこの先すべては後退であり、もはや半ばしか重要でないと感じます。考えなければならなかったのは、まさにこのことでした。つまり、欲望と価値とシュミラークルーーーこの三角形が、私たちの歴史においておそらく何世紀も前から、私たちを支配し、私たちを構成してきたのです。「フロイトとマルクス」と標語のように言って来た者たち、今でも言っている者たちは、彼らのもぐら塚のような小さな世界で、その問題にやっきになって取り組んできたのです。いまではそれを笑うことができます。なぜかは言うまでもありません。
 サドが決定的に刻印した真実、あなた以前には誰も周りを経巡ることをしなかった真実ーーー本当を言えば、誰も近寄らなかった真実ーー
、ピエール、あなたがいなかったなら、私たちはその真実に逆らいつづけるしかなかったでしょう。あなたは私たちの悪しき宿命を語り、それを霧散させたのです。その宿命がどこにあるかを私たちはもう知りません。だた、あなたが語ったところにそれがあるということを、私たちは知るのみです。             
                         ミッシェル フーコー   1970冬

                「生きた貨幣」ピエールクロソウスキー  青土社より転載

ミシェルフーコーとピエールクロソウスキーをご存知だろうか?というような野暮は質問はすまい。仮に知らないなら読む意味は無いし、頭が多分痛くなるからやめた方が良い。価値について、あるいは貨幣と資本主義と幻想について仮に興味があるのなら読んでみたら良いだろう。だからといってこれを読んだから相場がどうこうということは一切ないだろう。むしろ相場をすることが空しくなる、経済活動をすること自体が空しくなるかもしれない。相場師は強欲である。相場などしなくても普通の人間は真面目に働けば現在先進国に生まれていれば十分に豊かな生活をすることが恐らく出来るだろう。それではなぜ人間はさらなる欲望をするのか?現在を否定するという動機がなければさらなる欲望は生まれないだろう。ならばどう行動するか?という問いに相場をおそらくするのだろうと自問してみる。相場に乗って金を作って果たして人間は満足するのか?この答えも否というほかない。いくら取ろうが、自分で消費しきれないほどの金を作っても相場師は満足しない。果たしてこの情欲とは何だろう?ふとそう思う。相場を止めてしまって、このまま安逸な老後を何故是銀は選ばなかったのか?80歳を過ぎてもなお彼を相場に向かわせたものとは何か?そんな疑問があって僕はこの本を読み始めていた。内容は興味のある方はご自分で確認されたら良いだろう。フーコーとクロソウスキーは20世紀の人である。しかも世紀を代表する偉大な思想家と言って良いだろう。この本の邦訳を兼子正勝が解説に次のように書いていることだけをご紹介しておく。

 振り返ってみれば、20世紀の諸処の言説は、愛や情欲を交換不可能なものとして語り続けてきた。愛には相手を殺すサディズムか自分を殺すマゾヒズムしかないと言ったサルトルや、あらゆる愛はナルシスティックであると断言したジャックラカンをおそらく理論面の頂点として、他者を絶対の「外」として立て続けるレヴィナス亜流の思想家たちや、他者を欠いたナルシステックなシュミレーション世界を追認するメディア論者たち、さらには「ひとと触れ合うことができない」と嘆きつづける「エバンゲリオン」の登場人物まで、いたるところに同じ不可能製の言説が、ときには通俗的に、時には高尚に、しかしいつも同じように暗いまなざしで徘徊していると思うのは筆者だけだろうか。 
 そして、おそらくそれと相関的であるのだろうが、クロソウスキーが「生きた貨幣」を書いてから30年を経た現在、社会のほうは本書で「産業的奴隷」とよばれているものをいっそう高度に発達させ、スターやアイドルだけでなく、街の誰もが身体的魅力を売買し、同時に売買されるものとしての身体的魅力を追求するようになってきたのではないか。産業資本主義と呼ばれるものが、手工業的な世界から身体を解放し、身体をすでにある種のシュミラークルにしたとしたら、現代の高度資本主義と呼ばれるものは、身体のシュミラークル化をいっそう過酷に押し進め、身体すべてを貨幣に従属させようとしているのではないか。逆に言えば身体は、ブランドやステータスやモードによって記号化され、本来の意味での情欲から切り離されて、「死んだ貨幣」として過酷な流通過程に投げ出されているのではないか。そして誰もがそのことを漠然と感じているがゆえに「愛」や「癒し」を求める言説が、逆説的に蔓延しはじめているのではないか。身体はほとんど叫びのようにして、真のコミュニケーションを求めているのではないか。
 それに対してクロソウスキーは言うだろう。あなたが求めているものは、あなたのなかにすでにある。あなたは「生きた貨幣」になればいい。つまり、貨幣に換算される身体を棄て、情欲そのものであるような、無形の欲動が波立ち騒ぐ身体として、コミュニケーションの回路に入りさえすればいいと。そうすれば愛や情欲はたちどころに交換可能なものとなり、あなたは愛と情欲が自由に流通する世界に生きることができるだろうと。
                           兼子正勝 「生きた貨幣」解説より転載
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失われた時を求めて

幻想とは何だろう?あり得ない事、あってはならない事、幻のような事あるいはその想い、そんなニュアンスかな。英語だとillusion=つまり病気の(ill)想い(vison)という合成語と考えるとわかりやすいかもしれない。だから幻想は、病気のような想いである。病気は普段とは異なる体調不良であるから、体温が上下する。悪寒とか発熱、嘔吐、痛みなど病気の症状は様々だが、とにかく普通の生活が困難であるという点はどんな病気も大体同じだ。資本主義は幻想だ、利潤も通貨も幻想だというのは、次のデータを見て欲しい。8604の野村証券の株価の長期推移だ。最高値と最安値だけの簡単なものだが、現象を説明するのにはシンプルなほうがわかりやすい。
1965年  55円
1987年  5980円
2011年  223円
65年は僕が10歳で、戦後が終わって成長が軌道に乗るころだ。また株があることさえ知らない頃だ。87年はバブルの中頃で日本中が土地や株を買いまくってウハウハしていたころ。そして2011年は震災と原発事故で日本がボロボロの頃である。22年で100倍に化けたのも凄いが24年で1/27にまで突っ込んだのも凄い。どちらも凄いから予想するのは誰にも無理だろうと思う。少なくとも僕には予想できない。だから今後700円前後の現在の株価が幾らになるかも予想しても当たらないし、しても意味が有るとも思えない。プロ相場師はかような予想不能の世界でなんとかおまんまを食って行くという変な商売をしているわけだ。でも潰れない限りは必ず値段は付くというのが交換経済の特徴で、特に野村のような証券株の親玉というのは、「人気」が全てというような値動きをする。投機熱が高いと株価も高いし業績も良い。低いと株価は安いし業績も悪いということである。だからEPSとかPBRとか指標をどうのと比較しても投機全体の熱がどうかを見ないと当てにならないのが大半である。だから結論は、全ての株価分析は無駄である、とシンプルな結論を僕は個人的に持っている。業績が仮に上がりそうなら、投機家はそれを見越して買い始めるのだから、必ず株価は業績の向上を先に読み込んで上がり始める。業績が最悪期の時は既に株価は上がり始めているという現象が一般的に起きるのが値動きと業績の関係性の時間軸だ。だから値動きだけ見ていれば業績の大体の方向性はわかるということになるから、分析は無意味ということになる。株価は将来価値の現在割引価格であると考えるなら、過去の業績をいくら分析しても(発表される業績は常に過去である)現在を表象してはいないからだ。だから無駄な事はしない。僕は行かないが、証券会社は投資講座みたいな勉強会を開いて、武者さんみたいにな人気のアナリストや評論家を呼んで「さあ、これから株が上がりまっせ、買って儲けるチャンスですぜ、だんな」と言って商売する。商売だから、「お買い得です」とは言っても『お買い損」とは絶対に言わない。これは倫理の問題ではなく、商売とは常に物やサービスと通貨の交換の事をさすから、得か損かは欠陥がある場合は別として買う側の心理次第である。同じ車を同じ値段で買ってもある人は得をしたと思うだろうし、ある人は失敗だったと損をした気持ちになる。これは車を売った側の責任とは言えないだろう。買う買わないのは買う側に選択権があるからだ。そもそもだから交換経済においての損得は個人的な主観であるから買ってみないとわからない。つまりわからないことをすることが交換であり、消費である。資本主義の通貨交換経済とは大まかにいうとそういうわからない事だらけで成立している。だから55円が5980円に上がるかと思えば223円まで下がる。同じ野村という本質的な商品価値がそんな100倍も1/27も変わるはずがない。サービスの、つまり売買手数料が100倍になることもなかったし、1/27に下がることもなかった。給料が100倍になった野村の社員はほとんどいなかっただろうし(社長や会長になったわずかな人をのぞけば)1/27になった人もリストラされた人は別として多分いないだろうと思う。手数料とか給料とかは生活に根ざした価格というのが本来的にあるのだから、万人向けでなくては成立しない。量をこなす事が資本主義ビジネスの本義である以上は、その価格は常に庶民的である必要がる。だから個人がいくら会社に利益を出してもリーマンのギャラは常に庶民的であるのと違うかな?(一部の成果主義が絶対評価となるような所は別として)。そもそも日本の会社は「藩」の別形態であるというのが持論である。社長は殿様、新入りは足軽、社員食堂はまかない、社歌は朝稽古のかけ声のようなもの。同じ制服を来て(紋付、袴、ネクタイ)社員章を胸につけて(家紋)「武士は食わねど、高楊枝」とうそぶく。実に疲れる世界で、つきあい切れないが脱藩するととたんに食えない人ばかり。(笑)碌を貰って生きるという暮らしが当たり前に長い間身体に染み付くと、餌の取り方を忘れてしまう。というか餌の取り方を最初から知らないと言ったほうが正しい。リーマン親父の息子は大抵リーマンになるが、それはそれ以外に餌の取り方を多分知らないからであろう。商人の息子が家を継ぐのは、それが一番よくわかった世界であるからだろう。

さて前日の8604の譜である。
8604
7/9     804    1-
7/10   816    1-
7/19  817     1-
7/26   778    1-
7/29   761    1-         765  -4
7/31    764   1-
8/12    723   1-         712   -4
8/13    721   1-
8/14    744   1-        
8/15                          725   -1
8/16    721   1-          716   -1
8/21     713  1-
8/27    721   1-
8/29    695   1-
8/30                          690   -2
9/6      731   1-
10/8                          714  -1
11/8                          716    -1

これで結局は14枚の売り平均は750.64円だと思う。買い平均は725.64だから利食いの値幅は1枚あたり25円。14枚で35万になる。(手数料とか無視しての話)うねりやリズムは変動値幅の1/4取れれば大成功というのは嘘ではない。ご覧の高下は817と695だから値幅は122円だ。25円だと2割をなんとか取れたという事だ。690円で全玉買って817円で全玉売るなんてことは神様でも出来ないのだから狙う方が馬鹿である。そういうのを当て物と笑うのが僕たちなのである。
さて今度は8617の譜は以下の状況で推移している。
12/18        266      -1
1/10          295     -2
1/14          286     -5
                  290    -2                0-10(286.6)
1/24          276     -3
                  274     -1                0-14(283)
4ヶ月かけて下値が固まるのを待っていた。固まったかどうかは無論誰にもわからないが、固まった感じがするというのは僕の主観である。固い感じー。下が無い感じー。と適当な感じで根拠など無論無いし、根拠など求める人にこうした商売は向かない。だって相場は幻想を食って生きているのだから、こちらも相手に合わせるしか手は無いのである。ただし4ヶ月間で35万分を8604でコストダウンしたと考えれば(何もしないで寝ていると1円にもならないが)35万を14枚で割ると(つまり現在の8617の保有数)1枚当たりこれまた25円のコストダウンが既にしてあることになる。だから0−14(283)は実質的には0−14(258)と同じことだ。(これまた税金とかは話の都合上無視する)安く買って高く売るという商売の原則を売りから入って細かく泳いで次の買い玉のコストダウンの為にしていることに実際はなっている。283は前回の売値の386と比べて85円安いが、258なら110円安いのと同じことだ。こうやって場に現れないような安値の平均を作ることも可能だということだ。商売のやり方というのは工夫が必要で、それは相場でも同じ事である。相場師が可能性の商売であるというのは実はそういう意味も有る。売っても買っても良い。その値鞘を拡大しその回転を極大にすれば利益は飛躍的に高まるというのは他の商売と同様だが、それを実際の玉の建て切りでどう泳ぐのかというのが肝なのだ。だから泳ぐためには溺れないように自分なりの泳ぎ方を訓練しなさい。その訓練とは単純な分割売買の無限の繰り返し以外に体得できないよと申し上げているという次第である。(実にクドイ話ではあるが、これぐらいクドく書いても理解できない馬鹿がいるから変な質問となる。)
さて8617の5月以降の月間最安値を下記に示す。
5月 278
6月 211
7  254
8  244
9  241
10 248
11 251
12 262
1      273  となっている。ずれもザラ場の最安値である。絶対に買えっこ無い安値ということだ。まぐれ以外に付かない買値だから狙っても無駄であるが、この理論上の最安値の平均は9枚で251.3円だ。このピンの下ひげを9回ピタリと買えても平均は251円だから現実的にそんな神より上手い人がいる訳が無い。出来高を見ればアホでも想像がつくだろう。出来高とは高くなれば激増し安くなると激減するのだ。さてコストダウンした後の僕の買い平均は258円となった。奇跡の安値と比べてたったの7円差でしかない。つまり7/251だから最安値平均の3%以内に入ってる。これよりどうしたら分割で安く買えるか知っている人がいたら教えて欲しい。明日から弟子入りするから(笑)。
 相場師には給料日というのが無い。25日になると誰かがお金を口座に振り込んでくれるということは起きないから、自分でなんとかしないと電気とガスと水が止まる。(笑)誰も当てには出来ないのだから、相場から取ってくる以外に生きる術は無論無い。するとなんとか値動きのなかで泳いでなんとかしないと死んでしまう。心理的に追いつめられると悪手を打って、買いが早くなる。(笑)金持ちは喧嘩しなから買いご覧のようにゆっくりだ。だからこそ実際に生き残る人よりも死ぬ人が数十万倍いる世界なのも事実だ。年間20万人以上が相場の失敗で不動産を処分するという統計があるぐらい多くの人は死なないまでも大損をする。
一握りの当て物のまぐれで儲かる人がごく稀にいるが、まぐれは何度も続かないからそれで生活することは出来ない。宝くじで生活している人を僕は知らない。だから当てようとするとガッチャうよということを肝に銘じて変動感覚を身につけて波の乗り方を覚えることが生き残る最低限の技術なのである。目先の小さな波に乗れない人が大きな波に乗れる訳が無いのは道理なのだ。基本が重要だというクドい話となった。
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ずっと引きこもりしていると日本語を忘れそうになるので外出した。海馬が縮小するとアルツハイマーになる。すると5年後の空売りが出来なくなる。それでは心残りだ。まだしばらくは死ねない。
 熱海にH君という30年来の友達がいる。実は僕がお山の生活を始めたのは、彼が3年ほど熱海で暮らしているのを知って、「どんなもん?」と聴いたら「いっすよー なかなか暇で」というのでマンションを見に来てその場で衝動買いしたのが始まりである。べつにどこでも良かったし、そもそも物事にあまり拘る方ではない。条件がいくつかあって、面識が100平米程度はあること、猫が買えること、寝室が別にあることぐらいである。他はどうでも良い。巨大なグラフを4、5枚は並べて比べる面積があることと、それをしている最中でもご飯が食べるスペースがあること、そしてそれを放置して眠る場所が他にあることが必要十分条件である。とにかくこの紙の巻物は僕ぐらしか持っていない変な道具だが、FAIクラブというのが林さんの所にあって、その方式で必要な基準のグラフを期間を3倍にして書いているものだ。だから大きくて重い。(1400/1000)これが1200枚ぐらいあると移動するのも大変で、腰が痛くなるほどだ。以前は生徒に見せるために、メルセデスのワゴンに500枚ぐらい積んで月に一回京都まで往復していたこともあったが、50キロのスピードオーバーでオービスに捕まって90日の免停を食らってからやめた。秦野中井の下り線オービスは現在も生きているから150キロ以上で走ると赤い光がパシっと光ると思うのでみなさんご注意を!大体、なんで深夜2時の東名高速の速度制限が100キロなのだ?意味が無い規制で実にみんなが迷惑していると思う。近頃の軽だって150キロぐらいは早いのは出るはずで、早く規制緩和してくれ。12−6時は250キロとかにしたらランボルギーニかフェラーリ買ってやる。いまの550CLは250キロでリミッターが効いてしまう設定になっているがエンジンが美味しいのは4000回転以上でレブは6800だから、この回転域のトルクは実に素晴らしく、あっという間に250キロに到達して矢のように直進する。でも年に数回しか6000まで使うことはないから、持ちぐされということだ。
 熱海の先に網代という漁港の街がある。干物屋が海沿いの道路に並んでいる場所だ。熱海から網代に行く途中に「こいで」というトンカツ屋がある。実は原宿のトンカツ屋「まい泉」の社長というか親父が引退して熱海で暮らしたが、どうも貧乏症でじっとしていられない。それで東京の店は息子に譲ったから口は出せないので、道楽でトンカツ屋を網代の手前で始めてしまった。職人を数名引き抜いて、自分も揚げている。かみさん(70ぐらいの婆さんだ)もホールでお運びしている。元気そのもので老人にも毎日仕事があるというのはやはり生き生きするんだなあと思う。そこで特別メニューがあるのだ。普通のヒレとかロースは1700円ぐらいと東京と同じだが、鹿児島の黒豚の肉がある。これは3500円で特別に高いのだが、1日6食限定だから昼に行かないとまず食えない。これは東京の店には無いメニューだ。肉を虐めて熟成させてあるから、上野の鳳来、目黒のトンキを正直超えている。静岡で一番上手いトンカツなのである。ただし、ソースが甘い。なんだか知らんが伊豆の味付けは全部甘いのだ。これが実に戴けないので、H君はマイソースとかマイショーユとかを持ち込んでそれを使う。彼は大食いだからご飯を大盛り3杯、キャベツのお替わり2回とさすがだ。だから3500円でも実は安いのだ。それを食いたくてわざわざ30キロ走って行ったのだが、売れきれ御免であった。残念。あと1時間早くないと売れてしまうのだろう。運転していたら道沿いの熱海桜が咲いている!もう春が来ていたのだ。梅園は梅祭りの最中で、たくさん人や車でごった返している。熱海は梅と桜と花火が集客の肝だが、もう観光シーズンは始まっているということだ。春は嬉しい。花が咲くと気分がふわーっとなる。今日のH君の部屋の室温は暖房なしで23度もあった。僕の山の家は室温は14度だから9度も低いので、熱海に行くとコートの必要が無いのだ。やはり昔からの避寒地として全国的にその名が轟いていたということのなのだ。熱海は若いギャルが歩いている。それも大量に歩いているから、運転していて危ない!函南は婆しか歩いていないが、さすが熱海はすごいと思った。引っ越ししようかと思うぐらい、駅の周辺は20−30代のネーチャンが温泉入りに来てるのだろう。
 さて相場。 4183三井化学を2枚売ってみた。
1/9   244  −3
1/15  238  −2(242)
1/24  261  2−      0−2(244) となった。
月初陰線新値2本で買い、236 1/14安値を経て 陽線新値4本目(本日)の前場引け前に成りで落としたら261だった。とんかつ食いたいのでまあそんな具合。同時に 8617も増玉している。30枚ほど仕込む予定だ。
12/18        266      -1
1/10          295     -2
1/14          286     -5
                  290    -2                0-10(286.6)
1/24          276     -3
                  274     -1                0-14(283)
場帳では新値が3本が限界くさいので、この下を入れるのは無理かな?という感じが強い。4/26  368 10−と売ってから再び買うまで
8か月かかったという結果である。周期がそれぐらいで動きそうなグラフであったから、途中は空売りもしていた。
7/9        339    1-
7/11      326     1-
7/18      318     -2    と買い落ちしたが値動きが
ダルいので野村に乗り換えて売った。

8604
7/9     804    1-
7/10   816    1-
7/19  817     1-
7/26   778    1-
7/29   761    1-         765  -4
7/31    764   1-
8/12    723   1-         712   -4
8/13    721   1-
8/14    744   1-        
8/15                          725   -1
8/16    721   1-          716   -1
8/21     713  1-
8/27    721   1-
8/29    695   1-
8/30                          690   -2
9/6      731   1-
10/8                          714  -1
11/8                          716    -1

6月に急落し戻り高値を取った後、2番底までの日柄はダレやすい。買いはじめが早いと焦れるしコストが高いと儲からない。だからしかたなく売ってみるという売りだから気合いも入らず売っては落としの時間つぶしである。ネーチャンのケツをじらすようになでなでして触って濡れるのを待ってる感じと一緒だ。最後の11/8の716の買い落ちだけが損切りになっている。わざと引っ張って損にしたのは、底値の売り玉が踏まれ始めた=つまり買い玉を入れるための反対玉の試しの意味があるということだ。売りたい強気が試し玉を売りで使うということも有るわけで、当然損になる。つまり8/27の721 1−が試しの売り玉ということだ。利食いにしたいなら8月でも10月でも当然利食いになったがわざと引っ張って落とさない。それをすることで現物の買い始めを遅くする。4ヶ月も得したわけだ。時間を引っ張ったコストだと思えば20円の損は安いんじゃないか?とまあこんなやり方で試しを使う人もいるという例だ。操作は個人的な感覚と技法だから、自分なりの得意な操作を覚えて使えるようにすることである。僕は面倒だからリズム取りはあまりしないが、たまにこうやって銘柄を決めて4−5枚で片張りで転がす。これによって8617の年末の買い玉まで長い辛抱をするのだ。買わない辛抱である。素人は買いが早いのが下手の最大の理由である。なら遅くするには売ればよいということで売りの練習をする。安値とか高値とかどうでも良いというのはそういうことだ。波に乗る事が目的で目先の高安など当たりっこないのである。当たらんでも逆張りで乗れば利食いにはなるだろ?逆ばりの分割で建てて落とす。買いでも売りでもどちらでも出来れば宜しい。どこを自分でどう取るのかがわかるようになるというのが上達ということなのである。

 とまあ偉そうに書いているが、こんなことはしないほうが良いだろう。アマチュアがやると100%といって良いほどぐちゃぐちゃになって損をして相場が嫌いになること請け合い!もっと単純に長い陰線が月足で2本ぐらい出たら、逆張りで −1−1と建てて吹くのを待つ。それだけやってるほうが楽に儲かると思うよ。

The Family Reunion

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昔の友人夫婦が香港から遊びに来た。奥様は香港で個人で不動産屋をしている。以前はネイザンロードの付近に店があったが父親が亡くなったので店は売り払って顔だけで仕事をしている。中国人は縁を最も大事に商売をするから過去の実績や信用をすごく大事にする。友達になると不動産でも何割も値段が違うのは当然の世界だ。彼女は日本語が出来るし、しばらく東京に住んでいた。だから熱海の温泉に新幹線でくる。香港は本土からの金持ちの流入で地価が上昇して、この10年ほどでマンションを200室ぐらい転がして50億ほど儲けたくせに、エコノミークラスのチケットでやってくる。ケチな習慣はなかなか改まらないのだろう。お土産に秋葉で日本製の高級炊飯器を50台くらい買って別送で持ち帰る。それで旅行代金が出るらしい。友達の本土の中国人に売るのだ。もう死ぬまでに使い切れない金があっても、使わないのである。そのくせエルメスでクロコダイルのケリーを300万も出して3個も買ったりするから、女は理解できない。バッグに1000万使ってもチケットの5万をケチる。同じ地球の生物とは思えないのである。(笑)旦那さんも変わっている。奥様より6歳年下の元軍人で、オフィサーだったが引退して武器商人をしている。中東やアフリカの政府相手やゲリラや軍閥相手に中国製のカラシニコフやミサイルを売っている。イラクやアフガンは上得意だ。中古のヘリも売るらしい。「どうだ、一機買わんか?ロシア製の横流しの戦闘ヘリがあるぞ。キエフFOBで520万ドルでどうだ。対戦ロケットも10発つけるぞ!」そんなジョークを平気で言う。僕がテロリストでないのは当然知ってのジョークだが、実際にはかなりヤバい商売を恐らく彼はするんだろう。50歳を超えても食事の前はいつもスクワットをしている。イスラム教徒だが一番好きな牛肉を食べない。何かを断つことで願をかける。父親の病気が治るように、一番好きな物を断つ。そういうあまり合理的とは思えない事を大切にする男が僕は好きだ。今でも30メートル上空から飛び降りて怪我をしないための受け身の訓練をしているという。そういう日本人を僕は一人も知らない。世界は実に多様性に富んだ人間で構成されると彼らに会うたびに思う。本気で喧嘩をしたら必ず僕たちは負けるんじゃないかな。こういうぶっそうな人でも日本は簡単に入国できるから、スパイやテロリストが入るのも指名手配さえされていなければ楽勝だろう。治安が日本が良いのはお金があるからで、しかも銃器や麻薬の規制が厳しいからだろうが、そういう安全な国のほうが稀だ。アメリカは銃規制が無いに等しいから頻繁に事件、事故が絶えない。薬でイカレた奴がマシンガンをぶっ放せば人が死なないはずはないが、産業保護のために規制はかけないのがアメリカのルールだ。だから本気で住みたいとは思わない。「安全、安心」でオリンピックが転がりこんだのだから、阿部チャンがなんで憲法改正をしたいのか正直な所理解できない。北京から1000発の核ミサイルが日本を照準に据えているというのに、9条を変えてあまり刺激して良い事が起きるとも思えない。政治の力を過信するとあの国の軍部が暴発しないとも限らないのだから、お隣さんとは喧嘩をしないほうが良いだろう。何か事が起きれば市場も生産拠点も接収されるのは前回の大戦時でいやというほどわかっているはずなのに。どうせ日本はアメリカの属国なのだから、安保の下で金だけ払っていたほうが安全だろう。島なんてあってもなくても何も変わらんのだから一つや二つくれてやれば良い。何なら沖縄もつけてやれ。どうせ日本じゃないのを併合したのだから、どちらがよいのか県民投票でもしたらよい。そしたら米軍基地の拡大増設を自発的にするんじゃないのかと思うのだが。核があって、それを言わないことでにらみを利かす。核があるから基地は動かさない、米軍がそう言ってるのだから綺麗ごとを言っても意味が無い。非核三原則なんて日本人なら誰も信じていないのは明白だろう。日本の米軍基地はすべて核武装しているだろうし、していないと基地の意味が無いのだ。馬鹿でもわかることを平気で嘘をつくから政治を日本人は諦めるという方法しかなくなってしまったのだろう。非常事態になれば相場なんかやってる場合じゃなくなるだろうが、そうなれば金などあってもほとんど意味が無いことになるんだろう。その前に適当に稼いでせっせと豪遊でもしたほうがお得であると人には言うが「まさかそんなことにはならないだろう」とみんな平和な顔をして貯金する。でもそのまさかが歴史の繰り返しだ。そういう時代が無いとは言えない。日本がたまたまこの60年ぼど幸運な時期だったということは偶然であるかもしれないのだから。そういう非常時に生き残るための教育とはなんだろう?知識はあまり役立つとも思えない。身体が強健で、餌と水をどこかから調達してくる才能とでも言おうか。孫が3人も生まれるような年になれば、もう先は長くないから自分のことはあまり関心がなくなって、次の世代の事が気になる。
 巨大地震と津波被害に原発で、あっという間に国のムードは一変した。立ち直るかに見えた相場もまた底練りに戻ったのは3年前の事だ。長い下ひげを2011年3月に共通して引いているグラフを見てもそこから2年ほど更に底値で揉んだ小さな値動きの後で1昨年秋から兆し陽線で立ち上がるという共通の型をどのグラフも見せている。上がり方の地味派手が有るだけのことだ。つまり人気の偏りということである。この間、リーマンの震源地の欧米の株価は順調に戻りを続けてきた。そろそろあれから5年だから、どこかで一旦崩れる時間帯に接近していると思われる。vixは楽観の極みというぐらいに低位で安定して、誰もが将来に自信を持っているような時間帯だ。FRB議長が変わる頃というタイミングに不思議に暴落が起きるのがNYの癖といえるかもしれない。グリーンスパンもバーナンキもそうだった。だからイエレンでも多分そうなるだろう。高値圏の値動きは荒くなるからすぐになんとかショックという名前がつく。こんどはなにショックだろうか?連動性が高まった世界の金融市場だが途上国の株価は元気が無い。上海、ロシア、ブラジル、南アフリカとみんな低迷している。資金が先進国に戻ったせいで通貨安と株安で海外物は大半がボロボロだろう。東京にバブルが起きたのはNYのブラックマンデーの後だった。だからNYが一度大崩れすると東京には新たなお金が入り込むということが起きるのかもしれない。東京の不動産は外国人から見ても実に安いのだそうだ。海外の不動産屋が言うのだから比較感からするとそうなんだろう。彼女の香港のマンションは20年前は2000万円を切っていた。現在は35000万だと言う。17倍だ。それに比べて東京は、、という話を飯を食いながら自分の住んでいるリゾートマンションの値段を考えた。1992年発売当時は10000万オーバーだったが、今は980万で売りに出ている。まさに低位株と同じだな。(笑)それでも僕は900万を切った値段で拾ったが2年で100万上がったということか?誤差の範囲内の値動きだが、少なくともズルズル下がるというのは止まったのかもしれない。リソルの株価も少しは戻っている。かように資本主義の価格表示というのは当てにならない。いつの時代も価値を表象するとは言いがたい。地価も株価も同様で、人気の表象でしかあり得ないと思われる。相場で大儲けしたら中古の横流しの軍事ヘリでも買って、アフリカでテロリストでもやるか。(笑)

マイダスタッチ

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平日はのんびりと部屋でだらだらする。少し歩いたほうが良いとは思うが、身体に良い事は面倒だ。だから食って風呂に入って寝るというだけの一人と一匹の暮らし。好きな音楽を聴いて、仕事はほんの少しだけする。グラフを見るのは僕にとっては漫画本を見るのと同じ事で仕事ではない。書き終えて2週ぐらいしてから、(つまりリズムの一工程ぐらいだ)凶器のような巻物を広げる。4畳分を最低使うから相場師は広い事務所が必要で、僕のリビングは20畳ほどある。10人分の黒革のソファーセットと巨大なテーブル2客が仕事と生活の基本セットだ。そして床に座ってゆっくりと巨大なグラフをめくる。サイズは1400/1000ミリが最低サイズである。これを初めて書いたのが1992年だから24年前になる。34歳の時だ。コムデギャルソンなんか着てW6乗って40名ほどの小さな会社の社長をやっていたな。バブル崩壊した頃のことだ。懐かしいなあ。でも早く会社を辞めて相場師になりたがっていたと思う。ニコルの自殺したデザイナーが給料が安いと愚痴っていた。彼女のギャラは当時100万だった。よく奢って上げたのにね、、死ぬぐらい悩んでいるなら会社なんてやめて自分でブランドを作れば良いと言ったのに。残念!
 コクヨの方眼紙は湿気に弱い。ノリ付すると伸びるから目盛りが合わなくて最初は困ったが、だんだん作業に慣れて使うノリの種類とかノリの厚みとかコツをやっているうちに自然に覚える。こういう数をこなすことで慣れが出来てわかって来る事とはすべて感覚的な事であり、それを指先とか手首の返しとかスナップとか具体的な力の入れ具合と時間という事なのだが、言語的な説明に適さない。やるより上達の方法が無いのだ。相場も全て同じ。教科書は一応あるが、基本の説明しか出来ないし、それぞれ場面ごとに動作が異なるから自分で経験して出来るようになるというのが上達ということである。当然時間がかかる。失敗も多い。会社なら始末書で済む事が、相場では必ず損失が生まれるからダメージを心理的に受けるという連続に最初はなるだろう。そして大半の練習生がイジケて脱落していく。逆張り一つ覚えるのにも大きな苦労をする。それは恐らく学校教育の弊害なのだろうと思う。大半の株価分析は再帰性の理論で成り立つものが多いが、実際にそのツールを使うことで有効な場面か否かは5割の確率を絶対に超えないということをほとんどの使用者は理解していない。例としてRSIは持ち合いの場面では有効だが、一方的な上げ下げには全く逆効果になる。持ち合いが離れる場面が相場が大きく動く場面だから、持ち合いでちょこちょこ取っても、離れで逆行すると今までの利益を吹き飛ばして大穴があく、しかも相当に大きな穴が開くが何故だか馬鹿なので理解できない。そうやってみんな破産して行く。別にアマチュアだけのことではない。ヘッジファンドだってどんどん潰れて行くのはそのせいだ。道具の使い方というのを理解できないで使うと魔法使いの弟子と同じ悲惨な結果に必ず時間の問題でなってしまう。だから個人的な変動感覚が絶対に必要となるし、それを作るのが容易ではないのである。まあ教えた300人でなんとかものになったのは数名ということだ。その比率は最も容易な押し目買いの馬鹿ちょん局面でのことであり、これが高値の空売りになれば、ゼロになる。一人も出来なかったというのは結局逆ばりの基本が出来ていなかったということである。こんな単純なことが人は出来ないのだ。場帳を書いて、高い日の翌日=陽線新値を3本連続してから売り、陰線新値を3本連続したら買う。たったそれだけのことが人は出来ない。欲と恐怖が絡むからだろう。金は幻想だ、贅沢も生活も幻想だと思えば出来るのに幻想を信じないからたかが金のことが出来ないのである。出来るようになった人は周囲が全部馬鹿に見える。触れた物がすべて瞬時に金に変わる。どこかの国の神話のようだ。
 相場をしない時間がどれだけ重要かということを相場巧者は知っている。今のような上げの初動の時は玉はあってもしていない事と同様なぐらいに穏やかな値動きであるから建てっぱなしで目先天井まで何もしないでいれば済む。押しが浅いというのは上げ途上の初期にしか場帳では現れない。それは10年書けば誰にでもわかるが、それを10年書けるだけの暇と金がアマチュアは続かない。その間の生活を相場でひねり出すほどの腕がないからだ。下げ相場が終わって、底の持ち合い(底練りという)を数年繰り返す。今回は2008年から2012年まで5年だ。5年遊べば1億だ。それがないと遊べない。この間大きく動きのあった低下株はほとんどないから買いだけでは取れっこ無い。ぽつんぽつんと年間安値付近を分割で仕込んで数年待つ以外に大きく取れることはないのだ。その間で数倍になったものがいくつかあるが、全部無配で、債務超過ぎりぎりのものばかり。そんな拾いかたができるのは、金は捨てても良いという能天気以外にはいないが、そういう能天気になれることが安く仕込めるということである。成功して30億作った遠藤さんも似たやり方だ。人が見向きもしない時にコツコツ拾って後は寝ている。それが一番楽に儲かる。
 今月までに電気の主力が新高値に進んでいる。日立が高い。まだ上があるだろうが値動きが荒くなるはずだからそろそろ一度電気が消えるかもしれない。電気が消えるとお化けが出るといのは兜町の古いジョークだ。というわけで化学のグラフをザッと見た。農薬が化けている。モンサントがらみだろう。他はまだ安い物が多い。場帳にいくつか2月から追加してみようと思う。場帳を終えると本日2度目の風呂に入る。夕暮れが美しい。ビューバスからは達磨山に沈む夕日が見える。さてまた好きな本でも読もう。
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